Wellness ウェルネス

今、世界で注目されている「ヨガセラピー」とは?


ヨガは健康な人がするもの。
ダイエットのためにするもの。
ストレス発散や、リラクゼーションのためにするもの。

そんな風に思っていませんか。

ヨガをするとバランスのよい体つきになったり、ストレスが癒されたり、健康維持や健康増進のためにとてもよいツールであるのは確かです。

ですが、ヨガは健康な人がおこなうものならば、病気を患っていて運動ができない人や心の病を患って悩んでいる人はヨガができないということになってしまいます。

ヨガは、
精神と身体が健やかにあり、魂(命)の尊さを感じられるようになるもの。
病気である、ないに関わらず誰もが生活の中に取り入れられるもの。

です。

実際に、何かしらの形で心身のバランスを崩してしまっている方や病気の方に、ヨガができることとは何かを今回お伝えしようと思います。

「健康」とはどんな状態をいうの?


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個人のあり方が仕事の仕方や生き方に影響を与えられること、多様性のある働き方、表現の自由度が増してきた現代。

一方で、自信をなくして社会で生きづらいと感じる人が増えています。

生き方が多様になったからこそ混乱し、生きづらさを抱えている人も少なくありません。

ちなみに、皆さんは、ウェルビーイングという言葉を聞いたことがありますか?

ウェルビーイングとは、世界保健機関WHOが1946年の憲章草案で、「健康」を定義する記述の中で用いた概念です。

「健康」の定義について

以下引用

WHO憲章では、その前文の中で「健康」について、次のように定義しています。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳 https://www.japan-who.or.jp/commodity/kenko.html)

現代において健康という定義は、身体が健やかでなんの問題もなく動き、日常生活を送れることだけをいうのではありません。

精神面の健やかさ、日々の生活の中で幸せを感じられたり、嫌なことがあっても前向きに考えられる感情の豊かさがあること。

そして、経済的な健全さ、良好な人間関係、仕事のやりがいなど、「身体、精神、社会」との関わりすべてが良好であってこそ、心身も健康であることが生きていくうえでとても大切なことなのです。

生活の不安が心を病み、肉体の不調をつくることもある


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社会的な健全さを保てなければ安心して暮らすことができません。

それが不安となり、いずれ精神を痛めつけるほどの辛さとなれば、心は蝕まれまた、その心の痛みが肉体的な病に移行してしまう可能性は大きいということも知られるようになりました。

また、情報が溢れている昨今、必然的に他人と比較し、自分自身の価値を決めてしまいがちです。

そんな中、心身の健康を保つことを誰しもが難しいと感じることがあるのではないでしょうか。

現代社会に生きている私たちは、ウェルビーイングという考え方を知り、健康とは何かを定義し直すことが必要となっています。

ヨガセラピーとの出会い


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私がヨガセラピーというものがあると知ったのは今から15年ほど前でした。

当時の私はヨガを指導しはじめたばかり。
右も左もわからず、毎回のレッスンを問題なくこなすことに必死でした。

と同時にやりがいを感じ、当時、自分の置かれている環境に感謝しながらすごしていました。

そんなときに、ヨガ講師の先輩から「今、ヨガセラピーという分野の勉強をしている」と聞いたのです。

ヨガセラピーとは、日本語にすると『ヨガ療法』。

つまり、ヨガの技法を治療やメンテナンスに使用するという方法のこと。

ヨガでもたらされる「心身の調和、安定、健康な肉体」が、病気や未病(病気になる前の不調)を改善することができるということは経験から知っていましたが、それがセラピーとして体系化されていることに感動を覚えました。

世界で取り入れられているヨガセラピーは医療とともに役立てられています


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2018年の夏、埼玉で「インターナショナルヨーガセラピーデイ」が開催されました。
https://www.yogatherapyday.com

世界で活躍するヨガセラピストの講義やレッスンを受けられる世界でも初の試み。

世界のヨガ療法師は、看護師として精神科で働きながらヨガセラピストとしての活動をしていたり、依存症で苦しむ患者や癌ホスピスでのヨガ療法指導をしていたりと、実際に医療現場と提携し、指導しているのです。

日本ではヨガセラピーはまだあまり知られていませんが、世界を見渡してみると、医療と提携し病院内にヨガセラピーが受けられる施設が併設されていたり、ヨガセラピーだけを受けられる施設があったり、大学でも学べるところがあるのです。

それほど、ヨガセラピーが心身疾患の緩和に効果が期待され、改善することも可能な臨床数が多いということなのです。

ヨガセラピーが現代社会に必要とされている理由


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心身の疾患のせいで日常生活にの不自由さを感じている人に、ヨガの運動をしようと提案しても無理がありますよね。

たとえばこんな状態の場合、ヨガレッスンを受けにスタジオに通うことはできません。

身体的な理由

  • 身体に痛みがある場合
  • 四肢に不調を抱えて動かすことができない
  • 起き上がることが困難

精神的な理由

  • 人とのコミュニケーションにストレスを感じる
  • 気力がない
  • 外出すると苦しくなってしまう

など、人によりさまざまな状態・理由があり、一般的に私たちがもっているイメージのヨガ(健康な人が健康増進のために活発に動く運動)を健康な人と同じようにおこなうのは困難です。

しかし、ヨガは本来呼吸ができ、意識が働いている方ならば誰もが実践できるもの。
活発に運動することだけがヨガではないのです。

ヨガセラピーは通常のヨガのレッスンとは異なり、心身の疾患の緩和を大きな目的としています。

セラピーを必要とする方は、その方の病状や身体の状態、精神の状態に応じて、体操法、呼吸法、精神の安定を促す意識のもち方などをヨガセラピストの指導に従ってすすめていきます。

人はそれぞれ、生き方も考え方も個性も異なります。
たとえ病名が同じでも、症状や心の状態、受けいれ方も異なってきます。

病名に応じて同じ薬を処方されていても、その効果や精神的不安などには個人差があります。

それをケアしていくのがヨガセラピーなのです。

病名が同じでも、病気はそれぞれ

ヨガセラピストの役割は、心身疾患の緩和をマニュアルどおりに当てはめてにおこなうことではなく、一人ひとりの心身のバランスを理解することからスタートします。

セラピーを受ける人の状態を十分に観察し、把握し、コミュニケーションをとりながら理解を深め、指導していきます。

ヨガの体操法、呼吸法、心の整え方も、セラピーを受ける人の精神状態やアプローチによって効果に違いが生じます。

それは人は同じ病気を持っていたとしても、自分自身でその状態を受け入れているか、不安でいっぱいか、憤りを感じているかなど、心の状態が大きく異なるからです。

  • 病院での治療だけでは不安をとり除けないとき
  • 今の現実を受け入れ難いとき
  • 生きる力を失いかけているとき

そんなときには、身体と心に同時にアプローチできるヨガセラピーを治療の一環に取り入れてみるとよいのではと思います。

子ども達にもヨガセラピーを


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SNSの発達によって、生きづらさを感じている子ども達も増えています。

私たち大人が過ごしてきた子ども時代とは異なり、ほんの些細な言葉がSNS上でトラブルになり、リアルでない場所で人との距離感が近くなりすぎて気をつかう機会が増えたりと、便利な反面、ときにコミュニケーションがとりづらく、うまい距離感が保てず、本音がいいにくい時代になっています。

そんな社会でも、自分らしく安心して生きていけるようにヨガセラピーというアプローチが気軽に受けられる環境が整っていくといいですね。

スクールカウンセラーが複数在籍している学校では、その中に一人でもヨガセラピストがいて、子どもたち自身がカウンセラーやセラピスト、またはアプローチ法を大人と相談しながら選べるという具合に。

子どもたちが安心して楽しく過ごせる環境がもっと、もっと増えることを願っています。

病気イコール悪いものではい

病気=悪いもの、治すことが正しいこと、というイメージが強く、病気であることを恥じてしまったり、人に打ち明けるのをためらったり、その病気を患ったことで自分自身をダメな人間だと思い込む人は意外に多いのです。

しかし、何かしらの症状が身体や心に出ている状態というのは、身体や心が健やかな状態に戻ろうとする素晴らしい命の働きなのです。

もし、今そのつらい症状が出ていなければ、心身から発せられる危険信号を察知できないまま死に至り、取り返しがつかない状態になるかもしれません。

「病気=悪」と定義付けてしまうと、その背後にある生命力、治癒しようと働く機能、病気を生み出しまう生活を改善するヒントに気づくチャンスを失います。

今の状態をありのままにみる。

それは、今を理解し受け入れる力をくれるものだったり、そういった心のあり方を得られることでもあります。

ヨガセラピーではこういったプロセスを大切にしています。

ヨガは健康な人だけのものではない


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ヨガは健康な人のためだけにあるものではありません。
すべての人にとって自分自身を受け入れ、愛し、生きる力を与えてくれるものなのです。

このことを、長年ヨガを通じて、またそこで出会った生徒さんやそのご家族を通じ、日々実感しています。

健康な人がおこなうもの、ダイエットのためにおこなうものだけではありません。

ヨガは、ウェルビーイングという概念を一人ひとりが生き方に取り入れていけるもので、「身体、精神、社会」とのつながりにおいて、不自由を感じている状態を改善する可能性があるものです。

何かしらの不自由さや疾患を抱えているならば、医療とともにヨガセラピーを取り入れるという選択肢もあります。

今後日本でも知識も経験も豊富で、バランスのとれた精神を持つ指導者が増えることを心から願い、またヨガセラピーを受けられる施設が社会に広がってくれることを期待しています。
 
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「マナヨガ」代表 yuuka
「マナヨガ」代表。
20代の頃ストレスで喘息を発症し、健康とは心と体の調和があってこそと気づきヨガを始める。オリジナルのマナメソッドを発案し、他人と比べない本来の自分自身の美しさを引き出す事に定評がある。ヨガレッスン、ライター、ラジオパーソナリティとして心身の健康の大切さを精力的に発信し続けている。

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