Organic(オーガニック)

「ハチミツ活用法」驚くべき美容・健康効果とハチミツの選び方


おいしいだけじゃない。ハチミツは薬になる!

一匹のミツバチが一生であつめるハチミツの量は、ほんの小さじ1杯。その一生で東京からアメリカまでの距離を飛ぶほどの働き者なんです!

今日はそんなハチミツの知られざる秘密や活用術をご紹介します。

ミツバチがつくる甘くておいしいハチミツは、紀元前から薬として使用されていました。殺菌、抗菌作用に加え、アミノ酸やビタミンが酵素との相乗効果で薬効果を発揮します。

先日、ある料理イベントの最中にオーブンで右手の指を火傷してしまいました。とりあえずその場にあった「ハチミツ」を指につけておきましたが、ときどき指の痛みが増し、水ぶくれになって白く膨らんでいたため、2、3回ハチミツを塗り直しイベントを過ごしました。

すると、夕方には「どこを火傷したの?」と目をよく凝らしてみないとわからないくらい腫れも引き、痛みもまったくなくなっていたのです。

ハチミツの薬効効果には本当に驚きです。おいしいだけでなく、火傷も癒してくれるんですね。

ミツバチが地球からいなくなる?

photo by KoKeBee

しかし実は今、そのハチミツが手に入りにくくなっているという話を聞いたことがありますか。

ミツバチが大量に死んだり、失踪したりする現象が世界中で起きていて、アメリカでは野生のミツバチはほとんどいなくなってしまったといわれています。その原因は一つに特定されていません。

そこで、現在行われているミツバチの育て方をみてみましょう。

人間が女王蜂をつくる?!

photo by KoKeBee

ハチミツをつくるためにはミツバチとその巣が必要です。そして、巣には「女王蜂」が必要です。この「女王蜂」を人工的につくり上げて販売するビジネスがあります。

ミツバチの幼虫は卵からかえると三日間ロイヤルゼリーを食べますが、そのあとはハチミツや花粉を食べ働き蜂へと成長します。

しかし、三日目以降もずっとロイヤルゼリーを与えられた幼虫は「女王蜂」へと成長するのです。

この性質を利用して、通常の幼虫に人工的にロイヤルゼリーを与えつづけて「女王蜂」をつくり上げます。人工的につくられた女王蜂は世界中へ郵送されてゆきます。

これにより、本来はその土地に生息していなかった種類のミツバチが郵送先の土地で活動することになります。元々その土地にいたミツバチにとっては繁殖を脅かす存在になります。

薬まみれの農作物


pixabay

ミツバチは農作物の受粉を助けるという大きな役割も持ちます。

作物の受粉を助けるため、ミツバチは巣ごとトラックに乗せられ、長距離を数日かけて移動させられます。その小さな体にはどれだけのストレスがかかるか計り知れません。

広大な土地にどこまでも果てしなくつづくアーモンド農場を例にみてみましょう。

その木々には除草剤や殺虫剤などの農薬が散布されます。

除草剤のおかげで、ミツバチの大好きなシロツメグサやクローバーなどの雑草花がなくなり、アーモンドの花以外に蜜源はありません。

私たち人間でも、毎日、毎日同じ食事以外食べれないとしたら、飽きてしまいます。それはミツバチにだって相当なストレスに違いありません。

そして、作物に散布される農薬や殺虫剤。直接、薬液がミツバチに当たらなかったら問題ないのでしょうか?

多くのハチミツから農薬の成分が検出されていますが、これは私たちの身体にも入ってしまうのです。

その他、ハチの巣にダニが寄生することで感染するバロア病の汚染もミツバチ減少の原因の一つといわれています。この病気の蔓延を防ぐために養蜂家たちは「抗生物質」を使用してハチたちを育てています。

また、ハチミツの生産量を上げるため生きた花ではなく、「砂糖水」を与える養蜂家も多くいます。

ミツバチの数の世界的な減少は、これら自然の摂理から遠く離れてしまった養蜂のさまざまな要因が複合的に重なった結果といわれています。

ミツバチがいなくなると、人類が滅びる?

photo by KoKeBee

ミツバチの数が減少するとハチミツの生産量も減ります。

「販売されるハチミツの数が減っても、私たちの生活に大きな影響はないのでは?」と考える方もたくさんいらっしゃるでしょう。

ですが、ミツバチの数が減ることの影響はハチミツだけでなく、私たちの生活に大きくかかわってくるのです。

その昔、アインシュタインがこんな言葉を残したそうです。

「ミツバチが地球上からいなくなると、人間も4年以上生きられなないだろう。ミツバチなくして受粉されず、植物はなくなり、人間もいなくなる。」

ミツバチの受粉活動は、世界中の農作物の7割ともいわれています。その受粉がなくなると、果物や野菜が育たなくなります。

牛や豚、鶏などの家畜の飼料も取れないため、肉や牛乳、チーズ、バターなどの乳製品もできません。また、綿花など繊維をとる植物も育たたないため、着るものにも影響が生じます。

ミツバチがいなくなった世界を垣間見ることができる場所があります。

中国では文化大革命時代にスズメが穀物を食べてしまう害があり、毛沢東が殺処分を命じ、数十億のスズメが殺されました。

その結果、スズメの餌であったイナゴが天敵を失い大量発生、今度は殺虫剤をつかい駆除しました。その殺虫剤でミツバチも犠牲になり、未だにミツバチが存在しない地方があるのです。

そこでは南地域で咲いた花の花粉をあつめ、開花前の北地域で販売し、その花粉をつかって人工的に作物の受粉をおこなっています。

このような人工授粉を世界中の農作物におこなっている様子をイメージできるでしょうか。

私たち消費者はこのままミツバチがいなくなってゆくのをただみているだけでなく、食い止めるための行動が必要と強く感じます。
それも、「楽しく、おいしい方法で!

Take Action!ミツバチを救え!!

photo by KoKeBee

ミツバチを助けるためにはどうしたらよいのでしょうか。

まずは、オーガニックのハチミツやそのほかのミツバチ商品を購入することでオーガニックの養蜂家をサポートすることができます。

オーガニックハチミツの需要が大きくなり、十分な収益が得られるようになれば、抗生物質をつかい農薬のかけられた農作物を蜜源にしている養蜂家たちも、オーガニック養蜂へ移行してゆくでしょう。

私たちの身体に入る農薬量が抑えられ、元気なミツバチが増えてゆき、そして養蜂家も抗生剤などに使用する費用が抑えられます。

また、農薬たっぷりの農場のなかで仕事をする時間も減りますから、彼らの健康を支えることもできるわけです。

健康に、美容に役立つハチミツの選び方

はちみつ
pixabay

良質なハチミツを選ぶ際の目安は、

・生ハチミツ(Raw Honey)であること。
・ガラス容器に入っていること。

まずはこの二つが必須条件になります。

スーパーで販売されているハチミツは、精製過程で加熱してあるものがほとんどです。水あめやコーンシロップでカサ増ししていることも少なくありません。

加熱されたハチミツは本来持つその豊富な栄養成分が破壊され、酵素も活性を失い、その素晴らしい効能がなくなってしまいます。

ハチミツの栄養や薬効を最大限に利用するためには「」であることが必須なのです。

また、ハチミツが入っている容器にも注意が必要です。

ハチミツは弱いながらも油脂を乳化させる力があります。

そのため、プラスティックの容器に入っている場合、原料に含まれるBPAなどの環境ホルモンがハチミツに溶け出すおそれがあります。
直射日光に当たると簡単に溶け出しますので注意が必要です。

ハチミツはガラス容器に入ったものを選ぶようにしましょう。

また、私の住むオーストラリアは世界で唯一ハチに寄生するダニがいない大陸です。ダニの被害によるバロア病が蔓延していないため、抗生物質を使用せずに養蜂ができる国です。

こういった情報を参考にハチミツを選んでいただけたらと思います。

ガラス容器に入った生ハチミツは、健康食品販売店や農家さんから直接購入する方法、またオンラインショップなどでも購入可能です。

ハチミツの種類、蜜源

はちみつ種類
pixabay

ハチミツにはさまざまな種類があります。ミツバチの種類やどんな花からあつめられた蜜なのかによっても違いがあります。

また同じ花でもシーズンや天候によっても少しづつ味や食感が変化します。

透明度の高いアカシアやクローバーのハチミツは果糖の比率が多く、すっきりした甘さで万人に好まれます。色味の濃いそば等のハチミツはミネラルが豊富でブドウ糖が多く含まれます。味は濃厚でコクがあります。

花粉を多く含んだハチミツは白く結晶化しやすく、ブドウ糖が少ないものはさらさらとしています。

ハチミツを毎日の生活に活用させよう!

ハチミツレモン水
pixabay

ハチミツの一番の効能はなんといっても抗菌効果。
その糖度は80%以上あるため菌が入り込んでも浸透圧によって脱水され、生き延びることができません。

そのハチミツに水分が加わると、酵素によって過酸化水素という消毒液に含まれる成分と同じものが発生し、殺菌作用が発揮されるのです。

古代のエジプトの医書、パピルスにはハチミツを薬として利用した処方が147種も書かれているそうです。古代から利用されてきたハチミツのつかい方をご紹介しましょう。

その1. 傷や火傷のときに

患部を流水でキレイにあらい、そこに生ハチミツをぬります。
上からバンドエイドやガーゼなどを当てカバーしてください。

傷口の殺菌だけでなく、皮膚の修復も助けて傷口の治癒を促します。
治癒までの時間を病院で処方される傷くすりと比べると同じか、それ以上早く治る結果がでています。

その2. 風邪をひいたときに

photo by Ikuko Umemura

  • 大根ハチミツ
    大根を1cmほどの角切りにして小瓶に詰め、上から生ハチミツをたっぷりかけて冷蔵庫で一晩おく。そのうわ澄み液を飲む。
    これは、咳(せき)によく効く処方です。
    少なくなったら大根とハチミツを加え、継ぎ足しができますので常備しておくとよいです。
  • にんにくハチミツ
    にんにくをスライスし、小瓶に詰めて上から生ハチミツをかけて数日漬け込みます。
    これは、風邪で弱った体の免疫力を底上げするパワーを持っています。
    時間が経つごとににんにく臭マイルドになり、食べやすくなるので、いざという時に摂れるようあらかじめ準備しておくとよいです。

その3. 眠れない夜に

ハチミツは眠れない夜の睡眠導入にも一役買います。
ストレスを取り除く安眠剤になり、寝ている間の代謝に必要なエネルギーを補充できます。
そのままスプーンで大さじ1ほど摂ってください。

その4. 暑い日の水分補給に

スポーツ飲料は砂糖や人工甘味料、香料などが添加されており、常飲していると深刻なダメージにつながりかねません。
そんなスポーツ飲料の代わりに、ハチミツウォーターをつくりましょう。

大さじ2杯のハチミツに、水を少量加えてよく溶きます。
少しづつ水を増やし合計500mlになれば出来上がり。

ここに少量の海塩を加えるとミネラル倍増なります。レモンやライムの果汁を加えると爽やかでビタミンC補給にもなりますね。

その5. 気になるシミやしわに

ハチミツを小さじ1ほど手に取り、両手ですり合わせて手のひら全面に広げます。その手で顔を優しく包み込んで、押さえるように全体にハチミツを塗ります。
そのまま数分パックしてください。

流すときは少量のお水を手につけて、顔の上でくるくるとハチミツを緩ませてから流してください。
ハチミツの抗菌効果で悪玉菌が整菌され、保湿効果によりお肌がしっとり。 また酵素による美白効果もあります。

その他、ミツバチ商品

ミツバチとはな
pixabay

ミツバチが生産するのはハチミツだけではありません。
ミツバチの巣の材料となっている「ミツロウ」は昔からロウソクや蝋引き紙(ワックスペーパー)の材料、また軟膏の基剤としてもつかわれていました。

最近はこのミツロウをオーガニックコットンの布に染み込ませた、何度でも使える食品保存用ミツロウecoラップが知られるようになってきましたが、それも昔のおばあちゃんの知恵から生まれた商品です。

ほかにもロイヤルゼりーやプロポリス、またビーポーレンと呼ばれるミツバチがあつめてきた花粉が製品化されていますが、これらを購入することで養蜂家をサポートすることができます。

そしてもう一つ大事なサポート方法を最後に記します。

それは、「お花を植える」 ということ。

お庭のある方はお庭にたくさん植えてください。お庭のないお家はベランダにプランターや、窓辺に植木鉢を。
そのときどうぞ、化学肥料や殺虫剤をつかわず育ててくださいね。

あなたの周りのミツバチが元気で受粉活動でき、あなたの健康をも支えてくれますように。

 
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体質改善オーガニック料理研究家 楳村郁子
子どもの頃からアレルギー体質で、30年間ステロイドを使い続けていた。40代で、ステロイドでは治らない重度のアトピーと本気で向き合おうと決意。
食生活を見直し、自然療法を日常的に取り入れ、薬を使わずに綺麗な肌と健康な体を取り戻す。
自宅・オンラインにて薬を使わずに体質改善するための食生活を伝授している。

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