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自然分娩と帝王切開どっちがいいの?出産の悩み解決に!詳しく解説


約10ヶ月という長い妊娠期間を乗り越えて、いよいよ赤ちゃんとの対面を迎える「出産」のとき。
体験したことのない陣痛への恐怖や、いつ陣痛が始まるか分からないことへの緊張感。

次第にお腹が膨らんでいく喜びで、週数が増えていくことが楽しみだった初期も、出産予定日が近づいていくにつれて不安や恐れを抱く方が多くなっていくものです。

一体、自分はどんな出産スタイルで誕生の瞬間を迎えるのか、インターネットなどで検索するとさまざまな情報が目に飛び込んできます。

自然分娩よりも帝王切開の方が楽にお産をできるんじゃないか、陣痛を知らない分、立派な母親になれないんじゃないかなどと、情報社会の現代ではいろいろな噂が溢れています。

以前カウンセリングでお会いしたママさんの中には、帝王切開で産まれた赤ちゃんは陣痛を耐えて来ていないからわがままな子どもになる?!と言われたことがあるという方もいらっしゃいました。このように、本当に根拠のない情報が溢れています。

そこで今回は、自然分娩と帝王切開について正しい知識をお伝えするとともに、都市伝説のような情報についても吟味していきます。

自然分娩とは

一般的に自然分娩というと、下から出産したお産(経膣分娩)のことを意味すると思っていらっしゃると思います。でもこれは、正確に言うと異なります。

医学的には、自然分娩とは陣痛促進剤の使用や吸引、鉗子などの医療処置を一切行わずに自然の陣痛発来を待って経膣で胎児を産み出す分娩のことを言います。


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ただし、病院やクリニックによって定義は異なっており、母子手帳には独自のルールで記載されていることも多くあります。

ここでは誤解のないように、医学的な定義である自然分娩ではなく、医療処置の有無にかかわらず経膣分娩をすることを自然分娩と用語の定義としてお伝えしていきます。

自然分娩のメリット・デメリットは?

それではまず、代表的な自然分娩のメリットとデメリットをお伝えします。


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自然分娩のメリット

  1. 産後の母体回復が早い
    これは一番のメリットであるとも言えます。自然に陣痛が来るのを待ち、母体や胎児も無理な負荷が加わりにくいことや、手術などの医療処置を伴わないためです。
    少なくとも出産後2時間は安静にしなければなりませんが、経過が順調であれば2時間経過した後から自力歩行を開始し、トイレへ行くことも食事を摂取することもできます。
  2. 母子対面、初回授乳をできる限り早くはじめられる
    麻酔をかけていないので、母体も赤ちゃんも状態が良好であれば、早々にゆっくりと母子対面をすることができます。出産後に母親と赤ちゃんが一緒にいられることは、母子の絆形成を促します。また、母乳育児を成功させるために、産後30分以内に初回授乳が開始できるようにすると良いと言われていますが、30分以内に授乳をはじめることもできます。出産施設の方針にもよりますが、安全を確保した上でカンガルーケアと言われる早期母子接触を行うことも可能です。
  3. 出産をしたという達成感を得られやすい
    麻酔がかかっていないため(無痛分娩や和通分娩を除く)出産する感覚を味わうことができるためです。また、「出産=自然分娩」のイメージを多く持つ日本人はとくに、達成感を得られやすいと言えます。出産施設にもよりますが、家族の立ち合い出産などのバースプランも叶えることができます。また状況が落ち着いていれば、立ち合いをしていなくても早々に家族と対面して会話をすることも可能です。

自然分娩のデメリット

  1. 計画を立てにくい
    自然に陣痛が始まるのを待つため、いつ出産が始まるかが分かりません。そのために、家族の調整などの予定が立てにくいことがあります。37週を過ぎたら、いつ出産がはじまってもいいように、準備をしっかり整えておくことが必要不可欠です。
  2. 子宮脱や尿漏れなどのトラブルが起きやすい
    陣痛といきみの負荷がかかるため、子宮脱や子宮下垂、直腸脱などの骨盤臓器脱や尿漏れが起こるリスクが高まります。赤ちゃんが産道を通過する際に、骨盤底筋が引き延ばされるためです。もしも上記症状が見られたときは、悪化を防ぐために骨盤底筋運動をすることが有効です。
  3. 急遽、帝王切開へと変更となる可能性がある
    陣痛による圧迫に赤ちゃんが耐えられないサインを出してきたときや、母体の骨盤よりも赤ちゃんの児頭が大きく、出産が停止してしまい、これ以上進行できなくなってしまったときなど、急遽帝王切開へと変更になることもあります。お母さんと赤ちゃんの健康状態を最優先に考えたときの選択です。

帝王切開とは

帝王切開とは、母体の子宮を切開することで胎児を取り出す手術方法です。通常1~2時間程度の手術時間となります。


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あらかじめ事前に日程を決めて行われる予定帝王切開では、腰痛麻酔といって意識がある状態で出産が行えるような麻酔方法が用いられます。しかし、自然分娩からの切り替えなどの緊急時には全身麻酔下での手術となります。

帝王切開術が選択肢として選ばれるケースは、骨盤位などの逆子(胎児のお尻が下で頭部が上にある場合)、双子などの多胎、前置胎盤(胎盤が子宮口にある場合)、HIVなどの感染症がある場合、重症妊娠高血圧症候群などがあります。

そのほかにも、胎児の心音低下など、母体と胎児の命を最優先にしたうえで急遽選択される場合もあります。

帝王切開のメリット・デメリットは?

以下に、代表的な帝王切開のメリットとデメリットをお伝えします。

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帝王切開のメリット

  1. 出産日を決められる
    通常、何らかの理由で自然分娩が難しいと分かっている場合には、事前に帝王切開を行う日取りを決めます。もちろん正期産内(妊娠37週以降)など、母子ともに安全な期間でとなりますし、出産される施設の医師の勤務体制にもよりますが、主治医と相談して出産日を決めることができます。
  2. 家族の調整、準備がしやすい
    予定帝王切開の場合、出産日をあらかじめ相談して決めることになるので、家族間の調整や出産に向けての準備がしやすくなります。とくに、第2子以降の場合、上のお子さんの預かり先を見つけたり、お願いしたりなど、余裕をもって進めることができます。また、事前に分かるためにご主人の仕事を休んでもらうことなども可能です。
  3. 医療保険が使える
    帝王切開は手術のため、医療保険が適応となります。また、高額医療制度の対象にもなるため申請することも可能です。生命保険などを契約している場合、各保険会社に保険料の給付をもらえることもあります。

帝王切開のデメリット

  1. 母体回復に時間がかかる
    長い陣痛に耐えることが無いため、楽なお産スタイルだと思われる方もいますが、帝王切開は腹部を切開する手術です。そのため、自然分娩のように産後2時間から自力で歩行可能とはなりません。身体への侵襲を最小限にするため、早期離床が進められていますが、自然分娩のようにすぐに自由に動けるようになるまでには時間が必要です。
  2. 腹部に傷跡が残る
    腹部を切開し、赤ちゃんを産み出すため、腹部には手術創ができます。切開部は、横の場合、縦の場合とありますが、いずれにしろ10cmほどの傷跡が残ります。
    傷跡は、母体の体質などもあり、目立たなくなる方もいれば赤く腫れてしまう方もいます。今は、傷跡を目立たなくするためのテープなども使用されています。気になる方は主治医に確認してみましょう。
  3. 次回の出産スタイルへのリスク
    帝王切開で出産をした場合、次回の妊娠、出産時には注意が必要となります。以前帝王切開で出産した女性が、つぎの出産時に自然分娩を選択しトライすることをTOLAC(トーラック)といいます。この場合、手術部位が陣痛に耐えられず子宮破裂を起こしてしまう可能性があるため、すぐに帝王切開へと変更できる施設でのトライが求められます。そのため、受け入れてくれる出産施設は限られます。

帝王切開も自然分娩も立派な「お産」です

最初にお伝えしたお話の帝王切開で出産すると陣痛を体験していない分、立派な母親になれない、帝王切開で産まれた赤ちゃんは陣痛を耐えて来ていないからわがままな子どもになる、などという説は全く根拠のない話です。

なぜなら、帝王切開も自然分娩も、母体と胎児の命を最優先にして産む出産方法であり、どちらが良くてどちらが悪いなどというものではないからです。


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お母さんと赤ちゃんの絆は、妊娠が成立したそのときからずっと繋がっているものです。
出産方法そのものが、母子の絆やその子の性格形成に悪影響をもたらすなどということは絶対にありません。

それぞれの出産方法に違いやメリット・デメリットがあっても、命がいよいよこの世界に産まれてくるその誕生に優劣などないのです。

帝王切開も自然分娩も、母子ともに力を合わせて取り組む素晴らしいことです。どうぞ自信を持って、誇りを持って、あなたに合った出産スタイルを選んで下さい。

そして、帝王切開で出産予定のママ・出産されたママ、自然分娩で出産予定のママ・出産されたママ、いつかお子さんに、あなたが生まれたときはね・・・と幸せな気持ちで語ってあげて下さい。
あなたが育み、繋いだ命の素晴らしさをお子さんに伝えてあげましょう。
 
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ファミリーコーディネーター 加藤由香里
助産師、看護師、ベビーマッサージ講師、LAUREA合同会社代表
自らの産後うつの体験を基に築いた解決策の手法を用いてプレママ・プレパパのためのファミリースクールや、産後ママのお悩み個別ケアを実施している。世界中に幸せな家族を増やすことを使命として活動中。赤ちゃんとママ・パパの味方です!

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