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関東風お雑煮の作り方と1年の始まりを祝うお正月料理の意味


「お正月」とお節料理

年神さまとは?

古来よりお正月は日本人にとって、とても大切な行事でした。

昔は大みそかの日が沈むとお正月がはじまり、家々に幸せをもたらすために年神さまが来て下さるといわれていたそうです。

諸説ありますが、年神さまは稲の豊作をもたらす穀物の霊、つまり自然神とか祖先の霊が田や山の神になり、新年には年神さまとなって子孫を見守ってくれていると考えられています。

年神さまを家にお迎えするために私たちはさまざまな準備をします。

年末に大掃除をし、玄関に門松やしめ飾りを飾るのです。そして、家中では鏡餅を供え、お雑煮やお節料理でおもてなしをします。

神さまを心から歓迎するのです。来て頂けるように…

歳徳神・としとくじん」とも呼ばれている年神さまに、私たちは一年の健康と安全を祈ります。

お節料理は神さまへのお供え物


photo AC

お供えしたもの、つまり神様にお供えした供物を食べることを、直会(なおらい)といいます。

直会とは本来、神社参拝後に神の領域から人の場へ戻る手段として、参道でお団子などを食べること。

おせち料理は神様と同じものを食べることで、一年を健康で過ごすための力をもらうと考えられていました。
神人共食」です。

お正月に欠かせないお節料理は、もともと節日(せちにち)に神さまに供えるものでした。

旧暦の季節の代わり目を「節句」といい、そのときにお供えした料理を「おせち料理」と呼びました。

本来は五節句(人日じんじつ、上巳じょうし、端午たんご、七夕しちせき、重陽ちょうよう)のときに食べるものでしたが、のちにお正月のみになりました。

お節料理には健康や長寿、子孫の繁栄や豊作などの祈りが込められています。

お節料理の意味


photo AC

重箱は五段が正式です。

四段目は「四(し)」がつくことから不吉とされ、「与」の字を当てはめています。
五の重は控えで中身は入れません。

現代は家族の人数なども減り、二段や三段が多くなっています。

一の重(祝い肴・口取り)
田づくり・数の子・昆布巻き・黒豆・伊達巻・かまぼこ・叩き牛蒡・栗きんとんなど

二の重(焼き物)
松風焼き・鰤の照り焼き・八幡巻き・松葉銀杏・鰆の西京焼きなど

三の重(煮物)
とこぶし・慈姑・手綱こんにゃく・里芋・椎茸・梅花にんじん・海老など

与の重(酢の物)
なます・菊花蕪・〆白身魚の龍皮昆布巻きなど

photo by Fusako Shinozaki

また、
黒まめは、豆に暮らせるように。
数の子は、子孫繁栄を願って。
田づくりは、五穀豊穣を願って。
叩き牛蒡(ごぼう)は、豊年と息災を願って。
海老は、長寿を願って。

など、それぞれのメニューに意味があります。

祝箸

お正月やお祝いごとにつかう箸は普段とは異なる特別のもので「祝い箸」といいます。

両方とも先が細くなっているのは、片方は神様用でもう片方は人がつかうという意味があります。

お節だけでなく、お雑煮にも意味がある!~雑煮祝いと関東風お雑煮の作り方

photo by Fusako Shinozaki

平安時代から食べられているというお雑煮。

お雑煮はもともと年神様にお供えしたその土地のもの(人参・大根・里芋など)やお餅をその年の最初に井戸や川からくんだ若水(わかみず)を、新年初めにおこした火で焚いたものを元旦に食べたことがはじまりといわれています。

お節料理と同じように、お雑煮の具にも意味があります。

お餅はよく伸びることから、「長く生きる」という願いを込めて入れられます。
また、鶏肉や小松菜を入れることで「名取(菜鶏)」として名をあげるなどの意味が込められています。
地野菜を入れることでその年の「豊作」を願います。

お雑煮は、家庭や地域によってその味や作り方も異なります。

地域や家庭により異なるお雑煮


photo AC

東日本はおもに、角餅を焼いたすまし汁仕立ての物。

西日本ではおもに、丸餅を入れたお雑煮です。

関西を中心とした白みそ仕立てや、四国・中国・九州地方のすまし汁仕立てなどがあります。

もともと丸めてつくった丸餅だったものの、江戸時代に関東に人口が集中たことから、丸めるよりものばして効率的にできる角餅が関東を中心に広まったとか、関ヶ原の戦い以降、西と東で餅の形が分かれたなど諸説あります。

また、岩手県のくるみ雑煮や香川県のあんもち雑煮、出雲地方のあずき雑煮など、地域やご家庭で違うお雑煮が楽しめるのも素晴らしいところです。

各ご家庭でもお雑煮を楽しまれていることと思いますが、ここでは関東の(我が家の)雑煮レシピをご紹介したいと思います。

関東風お雑煮の作り方

photo by Fusako Shinozaki

材料

  • 鶏モモ肉 150ℊ
  • 大根 40g
  • 人参 20g
  • 里芋(やつ頭) 大1個
  • 小松菜 適量
  • かまぼこ 4切れ
  • 角餅 4~8個
  • 出汁 700㏄(好みの出し)
  • 塩 小さじ1/2
  • 醤油 大さじ1
  • みりん 大さじ1
  • 三つ葉・柚

作り方

  1. 鶏肉は3~4センチほどの角切りに。かまぼこは5ミリ幅に切り、大根・人参は短冊切りにする。里芋は皮をむき、好みの大きさに切っておく。小松菜はさっと塩ゆでしておく。
  2. 1の野菜を出汁で15分ほど煮てから鶏肉を入れる。野菜とお肉に火がとおったら、調味料で味をつける。
  3. 焼いたお餅とかまぼこをさっと煮る。
  4. よく水気を絞った小松菜をおわんに入れる。
  5. 熱々の3をお椀に盛ったあと、三つ葉や柚皮をちらして完成。

母の味格上げ!お祝い料理こそ、「出汁」は引いてみるべし!!


photo AC

関東風お雑煮の場合、出汁は昆布と鰹節の合わせ出汁がおいしいですが、昆布出汁や野菜出汁でもおいしくいただけます。

お忙しい方はもちろん、簡単出汁パックを使用するのもよいです。

ただ、普段は出汁パックを利用している方はとくに、ハレの日や行事食だけでも、出汁を引くのがよいのでは・・・と思います。

よい思い出として子どもたち、家族の記憶に残りやすいハレの日の料理こそ、手っ取り早くお母さんのごはんの記憶を格上げするチャンス!と、私自身普段より丁寧につくるように心がけています。

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お正月料理や日本の食べ物に込められた知恵

ハレの日のごはんのように、いつもとは違う特別の日のごはんをつくれるようになること。
それは、食べ物に込められた先人の知恵を受け継ぐことです。

行事食をつくるには、下ごしらえや出汁を取るなど、「基本の力」が必要になります。

お節料理も毎年つくることで家族に味が受け継がれていくことでしょう。

一年をとおしての行事はすべて、素晴らしい和食を次世代に繋ぐ絶好のチャンスです。

行事食を大事にすることで、季節の移り変わりを感じ、日本の土地で健やかに生きていける知恵を内包することができます。

一年のはじまりの行事のお正月。
2019年のスタートにおいしいおせちとお雑煮で、ぜひ日本に住む幸せを感じて下さい。
 
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