花粉症

Aroma & Herbs 植物療法

日本人の4人に1人が「花粉症」~今から始める花粉症対策について~


まだまだ寒い日がつづいていますが、暦の上ではもう春。花粉も飛び始めていますよね。

そして、一気にあたたかくなると、あっという間にあのムズムズする花粉の季節です。

今回は、今から取り入れ始めるとよい「花粉症・アレルギー」におススメのメディカルハーブやアロマについてご紹介します。

花粉症って?


pixabay

くしゃみ・水様性の鼻汁・鼻閉(鼻づまり)が主な症状で、日本人の4人に1人が花粉症というほど多く、今では国民病ともいわれています。

田舎よりも都会の方が花粉症の人が多く、ストレスや大気汚染なども関係しているのではないか、ともいわれています。

花粉症はIgEという抗体が応答するI型アレルギー(即時型アレルギー)の一つです。

花粉がアレルギーの原因(抗原)となり、IgE抗体に花粉がつくことで、ヒスタミンやロイコトリエンなどと呼ばれる化学伝達物質が分泌され、症状を引き起こします。

花粉症のお薬

薬
pixabay

花粉症の際につかわれる薬は、大きくわけて二種類あります。

抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬です。

抗アレルギー薬とは、アレルギー反応や炎症が起こった際に分泌される物質の作用などを調整する働きの薬剤や、一部の分泌物質を阻害する働きの薬剤を総称したものです。

抗アレルギー薬は非常に多く開発されており、経口や吸入、点鼻、点眼などさまざまなタイプの剤型があります。

抗ヒスタミン薬とは、アレルギー反応の際に分泌されるヒスタミンという物質を受け取る部分に働く薬剤で、アレルギー反応をおさえる役割をします。中枢神経への働きが強く、効果は高いですが、眠気をもよおすことがあります。

最近では減感作療法という、アレルギーの元となるエキスを用いて花粉症の完治を目指す治療法も出てきていますが、治療が長期におよんだり、ひどくなる場合もあるなど、花粉症の完治は非常に難しい課題です。

病院で処方されたり、薬局で販売されている医薬品も、症状をやわらげる目的の対症療法としての医薬品が主で、根本から治すことはなかなかできません。そこで日頃からの身体のケアが非常に重要になってきます。

日常的にハーブをたくさん取り入れ体質を改善していったり、免疫力を高める方法などで、花粉症やアレルギーに強い身体をつくっていくことで、毎年の辛い花粉症の時期を乗り越えることができるようになるかもしれません。

花粉症におススメのメディカルハーブ

メディカルハーブ
pixabay

〇ネトル(葉)
アレルギー体質を改善するハーブといわれています。
人間の血液の中にあるヘモグロビンと構造が似ているクロロフィルをたくさん含むため、浄血や造血を目的に古くから使用されてきました。

また、ネトルに含まれるフラボノイドのクエルセチンという成分がアレルギー反応を防ぐ働きをすることもわかっています。そのため、海外では春季療法として春先からネトルを飲んで体質改善するという植物療法もあります。

〇エルダーフラワー(花)
エルダーフラワーに含まれるフラボノイドのルチンという成分が血管を強くする働きをしたり、アレルギー反応の際に分泌されるヒスタミンを抑制する働きがあり、花粉症の症状を緩和するといわれています。

〇ペパーミント(葉)
ペパーミントに含まれるL-メントールが清涼感を発揮するので、花粉症の症状がやわらぎます。

L-メントールの香りは中枢神経を刺激するので眠気を吹き飛ばしたり脳の働きを活性化させるため、花粉症で気分が晴れないときや頭がぼーっとしているときにもおススメです。

花粉症におススメの精油

精油ボトル画像
photo AC

室内には非常に多くのダニが生息しており、ダニの死骸や糞は、人が歩くと舞い上がり、吸引してしまうことでアレルギー反応を引き起こします。

そのため、抗ダニ作用のある精油がアレルギーの時期には有効です。

〇ユーカリ
マスクに1滴たらしたり、お部屋で香らせると非常にすっきりします。
抗菌・抗ダニ作用のある1.8シネオールという成分が、花粉症の症状や気分をすっきりさせてくれます。

〇ペパーミント
L-メントールは清涼感をうながすと同時に、鼻づまりにも有効です。

マスクに1滴たらしたり、ワセリンにペパーミント精油を1滴たらしてよく混ぜたものを鼻に少し塗るのも効果的です。
(皮膚への刺激が強いので2gのワセリンに対して精油1滴程度の濃度で使用するようにしましょう。)

〇ローズ(芳香蒸留水)
目の充血やかゆみに、冷やしたローズの芳香蒸留水をコットンにつけ、冷湿布としてまぶたにパックすると、すっきりします。

ローズは収れん作用や抗菌作用もあり、芳香蒸留水は精油が生まれる際に取れる副産物で、精油よりも肌にやさしいため子供でも安心して使用することが可能です。

ハーブは薬の代替ではありません!

ハーブバスケット画像
photo AC

みなさんはハーブやメディカルハーブと聞くとどういったイメージが浮かびますか?

自然なものであったり、メディカルとつくと薬の代わりといった感じに思う方も多いのではないでしょうか。

私はハーブは病気の予防や健康維持、体質改善に使用するものと考えています。そのため、ハーブが100%薬の代わりになるとは考えていません。

先日、日本初のハーブ外来を開設した医師、入谷栄一先生のお話を聞く機会があったのですが、「ハーブ外来」と聞くと、薬をハーブに置き換えると考えて、薬をつかいたくないと思って来院される方が多いようです。

先生もおっしゃっていましたが、先生がハーブ外来を実施され、ハーブを使用する目的は、やはり「身体本来の機能を整えていくため」という考えでした。

ハーブ外来は、
ハーブ or 現在医療 or サプリメントの整理 or(偏った)考え方を治した方がよいのか

などを判断しながら、どの方法がそれぞれの患者さんに適しているのかについての相談外来だそうです。

薬を減らすために、薬の代わりにハーブをつかうというやり方ではなく、根底にある原因をハーブをつかって整えていくというもの。

「胃潰瘍であっても喘息であっても、必ずなにかしらのストレスが関与している。」
睡眠がきちんととれていなかったり自律神経のバランスが崩れている場合が非常に多く、そういった身体のバランスをハーブを用いて調整すると、おのずと原疾患が治ってくるのだとおっしゃっていました。

疾患の種類によっては医薬品とハーブとの併用が好ましくない場合もあるため、薬を服用している方は医師への相談が必要です。

ハーブティー
pixabay

ですが、日常からハーブを取り入れることで体質改善したり、ストレスとうまく付き合っていくことで、ストレスによる免疫低下の予防や病気の予防につながります。

薬は絶対NGという考えではなく、上手にハーブを取り入れながら病気に負けない強い身体をつくっていくことが大切なのではないでしょうか。
 
子どもに安心して使えるハーブ~子どもへの植物療法(フィトセラピー)
 
 
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植物療法コンサルタント 井上知佳
植物療法コンサルタント。
自身がストレスや病気で苦しんでいた時に植物に救われたことから、11年間キャリア命で勤務した医療業界を退職。

医学・薬学・栄養学の知識を融合させたオーガニックハーブ・アロマ・Kombuchaを活用した植物療法コンサルタントとして、コンサルティング、セミナー、レッスンを開催。


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