Aroma & Herbs 植物療法

伝説の香料「アンバーグリス(龍涎香)」とその香りが秘める可能性とは?!


伝説の香料「アンバーグリス」ご存じですか?

画像:アンバーグリス(龍涎香)

アンバーグリス(Ambergris)は、日本語で龍涎香(りゅうぜんこう)と呼ばれ、マッコウクジラの腸内に発生する結石のことを指します。

伝説の香料としての利用価値が極めて高いので古くから利用されてきました。

例えば、琉球王国がこのアンバーグリスを積極的に収集するように住民にお達しを出していたほど、喉から手が出る香料だったのです。

ちなみに琉球王国は、アンバーグリスの世界一の産地でもあったことでも知られています。

世界でもアラブ、中国、ヨーロッパと広い地域で香料として利用されていました。

中国では、「万病に効く万能薬」として位置付けられていたほど。王室にも大人気で、古くは、あのクレオパトラも重宝したとか。
保有していることがある種のステータスになっていました。

しかし、18世紀以降は、商業捕鯨によってクジラの数が激減したことや、人口の香料が支柱に出回ったことから、本物のアンバーグリスは、「幻の香料」といわれるまでになりました。

2006年にオーストラリアで本物のアンバーグリスが見つかったときには、なんと1グラム20ドルで取引がされました。100キロだと2億円にもなりますね。
金塊を見つける以上に貴重なものだということがわかります。

現在では、クジラの保護政策によりマッコウクジラの頭数が回復していることから、アンバーグリスも増えてくるのではないかと予想されています。

実は、アンバーグリスは、すべてのマッコウクジラに備わっているものではありません。

例えば、鳥を食べる際にクチバシなどは胃では消化できずに、「四番目の胃」に貯められ、消化器をとおって、海中に吐き出されます。

しかし、たまにクチバシが腸に入って、マッコウクジラの特殊な油で覆われます。それが体外に排出されると、石のような塊となって、海を漂い、海岸に打ち上げられることがあるのです。

だからこそ、貴重なのですね。

アンバーグリスの効果は?

アンバーグリス

アンバーグリスにはさまざまな作用が期待できます。

  • リラックス作用
  • 親近感を沸かせる作用
  • 神経や心臓の不調に効く作用
  • 胸や腹の痛み
  • 排尿障害
  • 不妊治療
  • てんかんや頭痛を抑える作用
  • 神経衰弱
  • 皮膚が緩む
  • 内臓が緩む

など、まだまだありますが、これくらいにしておきましょう。さまざまな作用がありますね。

ビーチコーミング(ビーチの漂着物を拾得したり観察したりする活動)を通じて、アンバーグリスの文化の復興を目指しているアンバーグリスジャパンという団体があります。

ビーチコーミングやアンバーグリスはサステナビリティと密接に関わりがあると想定して、今回アンバーグリスジャパン吉田恭隆代表にインタビューをさせていただきました。

筆者KAERU「アンバーグリスジャパンの代表の吉田恭隆代表インタビューしました!」

琉球王国では龍涎香をひろうという文化がありました。
この龍涎香をひろって活用するという文化を復興する目的で2017年5月にアンバーグリス・ジャパンという組織が立ち上がりました。

海洋学者、ビーチコーマー、調香師を中心として結成。
採取事例の収集、鑑定、香料としての効果の研究などに取り組んでいます。

そこで今回、アンバーグリス・ジャパン代表の吉田恭隆さんにお話を伺いました。

インタビュー「アンバーグリスについて教えてください!」

アンバーグリスジャパン代表 吉田恭隆氏

KAERU:アンバーグリスについて改めて教えてください。

吉田氏:アンバーグリスは、少なくても1,500年はつかわれてきた歴史のある香料です。
この香ばしい匂いは、王族などにもつかわれていた貴重な物質です。

目の前の人との親密性を高め、ストレスと軽減させるなど、リラックス作用があります。

この二つの効能は、株式会社カネボウ化粧品が2013年に龍涎香に含まれるテトラノルラブダンオキサイドという物質に含まれることを調査によって確認しています。

化粧品としてつかえば、肌が緩んだり、お肌がぷるんぷるんになるなどの作用が期待できます。

さらに臨床からのフィードバックより、性腺刺激ホルモンの活性化と視床下部の緊張緩和、内臓が緩む、皮膚が緩む、緊張感を解くなどの作用があることがわかりました。

こういった作用があるため、アンバーグリスを通じて、長期的な視点を持った人と人の関係がよくなり、環境がよくなることを願っています。

「ビーチコーミングという視点も忘れてはなりません。」

つづけて、こんなことも話されています。

吉田氏:ビーチコーミングという視点も忘れてはなりません。

ヨーロッパでは、ビーチコーマ-(浜辺に打ち上げられた漂着物を収集することを楽しむ人)として専門に生業にしている方がいます。
日本でもビーチコーマーを生業としていけるのではないかとも思っています。

ビーチコーミングによって、ビーチを綺麗にすることもできます。私たちはそんな文化の振興に取り組んでいきたいと思います。

KAERU:アンバーグリスとサステナビリティとの関係については?

吉田氏:昔から用いられてきたこと自体が、サステナビリティともいえます。

アンバーグリスは大変貴重なものなので、ただただ待つしかないのです。

待つことによって与えられるとでもいうのでしょうか。
(現在では、マッコウクジラを捕まえることができないので、浜辺に打ち上げられるのを見つけるしか方法はありません。)

また、アンバーグリスを通じて文化や物語がつくられ、より自然にこれを大切にしていこうという姿勢がサステナビリティにつながっていくということを提案したいのです。

例えば、金を例にとりましょう。

江戸時代においては、金は地球の腑と捉えられて貴重に扱おうという文化がありましたが、アンバーグリスも同じです。
非常に貴重なものとして大切に扱います。

さらに、ビーチコーミングという活動は、浜辺の環境もよくしながら、アンバーグリスを探し出すことができます。
これがつづくと、ビ―チコーミングの文化が形づくられます。

その文化が連綿的につながって進化していくということ、これを大切にしたいと考えています。

KAERU:アンバーグリス・ジャパンさんの将来の展望は?

吉田氏:そもそもこの組織は、研究者・ビーチコーマー・ビジネスパーソンなどそれぞれの得意分野を持ち寄って、多種多様な方が関わってくれています。

副業などさまざまな形で関わってくれていて、旧来の会社の組織とは異なった形ではないでしょうか。

そのため、個々の強みのもったメンバーの力が生かされていき、ビジネスや環境保護につながっていくということを実感しています。

アンバーグリスは、いろんな可能性を持ったものと考えています。

メンバーは、アンバーグリスをビジネス的な側面だけではなく、文化的な側面でも取り上げてくれています。

実施することはたくさんあります。今後もアンバーグリスをひろう文化の復興を通じて、みんなでワクワクと活動していけたらと考えています。

インタビュー後記


pixabay

筆者もインタビューをするまではアンバーグリスという言葉・ビーチコーマーという言葉すら聞いたことがありませんでした。

アンバーグリスは、マッコウクジラから排出された結石。自然の産物なのです。

クジラの保護によってクジラの頭数が増えている今、アンバーグリスが発見されるということは、より生態系がよくなっているサインと捉えられるのではないかと思います。

代表の吉田恭隆さんもおっしゃっていたとおり、身体的な効能に加えて、目に見えない効果があるというのだから何とも不思議です。

インタビューでしきりにおっしゃっていたのは、「文化的な側面」です。

大切に扱おうという姿勢がビーチコーミングという活動になり、さらにそれがつづくと文化になる。この文化がつづいていくことがサステナビリティにつながっていくということをしきりに強調されていました。

人が文化をつくって、守り、進化させていく。
こういったこともサステナブルな社会をつくるための大切な要素だと気付かされました。


pixabay

昨今話題になっているプラスチック廃棄問題。

ビーチーコーミングを通じて、ビーチを綺麗にしながら、宝探しのようにゲーム感覚で取り組めるのも一石二鳥ですね。

2018年2月にアンバーグリスジャパンとして、アンバーグリス発見第1号が生まれました。今後も発見が増えてくると思われます。

皆さんももしかすると、香りをかぐ機会に遭遇するかもしれませんね。

アンバーグリス・ジャパンHP
ambergrisjapan.com
 
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マスターオーガニックコーディネーター KAERU
オーガニック集客・ブランディング・マーケティングコンサルタント。日本のオーガニック事業者へのインタビューを続けている。クライアントのビジョンを大切にしつつ、集客支援をすることで、人や自然によりやさしいサステナブルな社会作りに奔走している。

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