Organic(オーガニック)

プラスティック製品は本当に有害なの?!その影響、危険性について。


ここ最近、国内でもエコ素材でできたお皿や保存容器類を多く見かけるようになりましたね。

現在世界中で、「プラスティックフリー=プラスティック無し」の活動が広まってきているのをご存じですか?

ちなみに、私たちの身の回りは、一体どれくらいのプラスティック製品があるでしょう。
少し、見渡してみてください。


photo AC

  • 綿棒を入れるプラ容器
  • スマホスタンド
  • スマホの充電器
  • プラスティックでつくられた蛍光ペン
  • ホチキス
  • プラスティックシートが表紙になったメモパット
  • 小物整理のためのアクリル箱がたくさん
  • 書類をまとめるクリアファイル

など、一歩も動かなくても数え切れないほどのプラスティック製品に囲まれています。

1950年代にプラスティック製品の大量生産がはじまり、軽くて自由自在に成形でき、色がつけやすく、丈夫で安価に加工できるため現代の生活に深く浸透し、さまざまなプラスティック製品が世界中で使用されています。

日本では以前問題になった焼却炉のダイオキシン対策が一段落し、それ以外のプラスティックの問題についてはメディアでもあまり取り上げられることがないようです。

そのため、プラスチックの使用が問題だと認識している方はまだ多くはないようです。

ですがいま、プラスティックが海の生き物たちにとって最大の脅威になっていることや健康への悪影響が懸念されていることから、世界中で「プラスチックの使用を減らそう!」「プラスティックの使用を見直そう。」というプラスティックフリー(プラスティック無し)の活動が活発になってきています。

ダイオキシンだけじゃない!「プラスティックの問題点」とは


photo AC

日本ではダイオキシン類の排出量は97年時の量と比較しても、100分の一まで減らすことができています。ですが、プラスティックの問題点は、ダイオキシンだけではありません。

現在、プラスティックを取り巻く問題は、10年前と比べて更に深刻になっているのです。

世界中でのプラスティックの年間製造量は1950年代は200万トン。それが2015年には4億トンに増えています。
これまでのプラスティック製造の累計は83億トン。その半分はこの21世紀に入ってからのたったの15年の間に製造されたもので、その製造量は今も増えつづけています。

いま、地球がかかえるプラスティック問題

プラスティック製品の問題は大きく分けて3つあります。

  1. 世界中に「環境ホルモン」を拡散
  2. 「海の野生動物」を苦しめている
  3. 「生物分解」に数百年かかる

これらはおもにプラスティック製品の使用が終わり、破棄後に問題になっていきます。

では、それらがどのようにして問題となるのか、それぞれのプラスティックゴミの廃棄後の行方を探ってみましょう。

プラスティックごみの廃棄後はどうなるの?!

プラスティックゴミの処理は、

  • 焼却される
  • リサイクルされる
  • 焼却もされず、リサイクルもされず、地球を漂流する

この3つに分けられます。

1. ダイオキシン排出量が減ったら解決なの?!


pixabay

焼却ゴミとして処理される場合、問題になるのは「環境ホルモンが簡単に、そして世界中に広がっていること」です。

プラスティックは単体で「完全燃焼」すると、ダイオキシンのような有害物質である環境ホルモンは発生しないといわれています。

しかしながら、ゴミ焼却でプラスティック単体で焼却させること自体難しいですし、完全燃焼させるためには「正しいプロセス」や「条件」が必要となるようです。
そのためダイオキシン排出量を0(ゼロ)にすることは極めて困難であることが容易に想像できます。

また、焼却の際に発生する環境ホルモンはダイオキシンだけではありません。

廃棄物を焼却する際にでる環境ホルモンを含む排ガスは、人の健康に影響する量ではないといわれていますが、 人の健康に影響するか、しないかの判断は非常に難しいのです。

1日だけなら平気な量でも、10年、20年、30年毎日吸っているとどうなるかは現段階では誰にも分からないからです。

そして環境ホルモンを含んだガスは風にのり、大気の流れによっていとも簡単に地球の端から端まで広がることは、黄砂やPM2.5の問題からも皆さんよくご存じでしょう。

どのようなプラスティックも「石油を原材料としている化学製品」で、焼却すると酸性雨の原因になったり、二酸化炭素を排出させ、地球温暖化にも影響を及ぼします。

さらに、焼却のために化石燃料を大量に使用しているのです。

このことからダイオキシン排出量が減少した今でも、プラスティック製品を焼却する方法は、「環境にも、健康にも問題ない。」とは断言できないのです。

リサイクルは本当にエコなのか?


pixabay

つぎに、リサイクルについて考えてみます。

世界的にみると年間4億トンのプラスティック生産量のうち、1回でもリサイクルされたプラスティックの量はたったの5%しかありません。しかし、日本ではゴミの分別が細かく分かれ、きちんと管理されているため、リサイクル率は80%以上と非常に高い数字をだしています。

では、プラスティック製品はどのようにリサイクルされているのでしょうか。

リサイクルとは、プラスティックを熱で溶かし、もう一度プラスチックの原料や製品になると多くの方は考えるでしょうが、実は、再度プラスティック製品として生まれ変わるのは全体の17%のみなのです。

残りは

* プラスティックを1000度以上の高温で分解し、炭やガス、油などの燃料をつくり出す。
* 焼却するときに出る熱を温水プールや健康施設の浴場、暖房などに利用する。
* 焼却時に発生する熱で蒸気を発生させ、その蒸気を利用して発電させる。

これらを「リサイクル」と呼んでいるのです。

ここでもやはり、焼却による二酸化炭素や有毒ガスの排出が問題になってきます。
プラスティック焼却は、大気汚染となり、雨とともに地球全体に降り注がれています。

このことからも、「リサイクルはプラスティック問題の解決方法には全くならない!」ということがお分かりいただけるでしょう。

私たちにとってとても利便性が高く、日々の生活に恩恵ももたらしているプラスティック製品ですが、使い終わったあとのことまで考えて、設計・生産される必要性がいま求められているのです。

地球を漂流するプラスティック製品


pixabay

枯葉や倒木、死んだ動物などの生き物は大地の上で微生物が盛んに分解し、土に還ってていきます。
土に帰るまでの時間はその物質がどんなもので出来ているかでも変わってきます。

たとえば、紙を土に埋めて放置した場合、土に還るまでの時間は約数週間です。また、道端に落ちたタバコの吸いがらは、フィルターの部分の生物分解にとても時間を要します。その時間は、約5年。

道端に落ちた紙コップ、内側にプラスティックの防水フィルムがはられています。これが土に還るまで約50年。
道端に落ちたペットボトルやストローは、土に還るまでなんと、400年以上もかかってしまうのです。

そして、道端にポイ捨てされたゴミは風に吹かれ、雨に流され、長い旅をしてやがて海にたどり着きます。
世界中では、毎年800万トンものプラスチックゴミが海に流れこんでいます。

これは、ゴミ収集車1台に満タンにプラスチックゴミを詰め込んだものを1分毎に海に捨てているのと同じ量です。

100年ほど前にプラスティックがつくられてからこれまでの間、1億6,500トンのプラスティックが海に流れ込んでいるといわれています。

ゴミとして処理されず、道端にポイ捨てされたペットボトルやレジ袋、紙コップやストロー。あなたは、1日にどれくらい見かけますか?

プラスティックの最大の利点が、一番の問題点になっているということ


photo AC

実は、プラスティックの一番深刻な問題はプラスティックの利点でもある、「丈夫である」という点です。
この丈夫さゆえに、海で生活する動物たちを苦しめています。

浜に打ち上げられた鯨の死骸のお腹の中がプラスティックの袋やゴミでいっぱいだったとか、鼻の穴にストローが入り込み、弱っているカメの映像はネットで話題になりました。見たことのある方もいらっしゃるでしょう。

アニメ映画「ハッピーフィート」では首にリング状のプラスティックゴミが挟まったまま抜けなくなったペンギンが描かれていました。

映画ではおもしろ可笑しく描かれていましたが、野生の世界では動物たちが子どものころにプラスティックリング(ビールの缶を数本ひとまとめにするためのもの)が首にかかり、そのプラスティックリングは簡単には劣化しないため、多くの動物たちが苦しんでいます。

プラスティックリングが首にかかった動物たちは、成長することでリングに気道が締めつけられ、やがて息ができなくなります。

また、大陸から何千キロも離れた野生動物の楽園の島々のひとつひとつに、何万トンものプラスティクゴミが流れ着いているのをご存じでしょうか。

これらの島々でプラスティックを餌と間違って食べ、餓死する海鳥は何千羽もいます。そして、絶滅してゆく種もあとを絶ちません。

その後もプラスティックは漂流をつづけます。
プラスティックは太陽の光や風、波で劣化し破壊され、どんどん小さな粒になっていきます。


撮影 西部裕一郎氏(pelletwatch 日本化粧品連合会がマイクロビーズの自主規制を開始)

小さな粒になってもそれは微生物が分解したわけではありません。
ミクロの粒になったプラスティックを、海のプランクトンまでもが餌と間違って食べていることが確認できています。


マイクロプラスティック生成とその影響 図:東京くらしネット マイクロプラスティックによる海洋への影響

そのプランクトンを小さな魚が餌として食べ、中くらいの魚が小さな魚を餌として食べ、それを大きな魚が食べ、そしてそんな魚を私たち人間がが食べているのです。

実際には、人間がプラスティックを食べてしまうわけではなく、プラスティックに付着した汚染された油がプラスティックの成分である環境ホルモンを溶かしだし、魚が環境ホルモンに汚染されます。

この環境ホルモンの濃度は食物連鎖によってどんどん濃くなっていき、大きな魚の有害物質の濃度はプランクトンと比べると数千倍にもなっているのです。

その汚染された魚を人間が食べることにより、環境ホルモンが体内に蓄積され、さまざまな病気の原因のひとつになっています。

たとえば、環境ホルモンによる影響と考えられている症状として、精子の奇形や数の減少。不妊、奇形や先天異常、死産。脳神経への害により、発達障害、学習および運動障害、アレルギー、発がん性など。

とくに、胎児や乳幼児は器官が未熟で形成が盛んな時期であり、大人よりも脳への影響が大きいといわれています。

また、大人が環境ホルモンを摂取してしまうことで、まだ生まれていない命にまで影響することが懸念されています。

このようにプラスティック問題はとても深刻で、大気汚染にしても海の汚染にしても、最終的には私たちの健康が脅かされているということです。

いま、私たちにできることは?


photo AC

  1. 捨てない
  2. 買わない(できるだけ新しいプラスティック製品は買わない)
  3. 仲間をつくろう

まず、すでに家の中にあるプラスティック製品は、<>b>できるだけ捨てないで大切につかいましょう。壊れてしまっても、ほかに何かよいつかい道はないか考えてみます。

そして、新しいものを購入する際は、どんな素材でできているのかを考えてみましょう。

ほとんどのプラスティック製品は、「プラスティックでなければ解決できない」という商品ではありません。プラスティックがこの世に無かったとすれば、別のもので代用したり、生活を工夫することで解決できるのです。

曲げわっぱのお弁当箱
リネンのエコバック
竹でできた歯ブラシ
食品保存用のミツロウecoラップ

など、お気に入りのプラスティックフリーグッズがみつかると思います。

そのほかの例として、つかい捨てのプラスティック製品を「つかわない」ことを心がけることも大切です。


pixabay

カフェでコーヒーやジュースを飲む際は、店内用のマグカップで注文します。

飲み物を飲み干すのに費やす時間は長くても数十分ですが、使用した紙コップやストローはそれから何十年も何百年も無くならないことを知っていると、そのような選択に替えることができます。

そして、仲間をつくりましょう。

今までのプラスティックの便利さを考えると、これからの新しいライフスタイルである「プラスティックフリー生活(プラスティック無しにしていく生活)」は不便を感じ、ときに窮屈に思うかもしれません。

そんなとき、同じような想いやライフスタイルをもっている仲間がいれば、より楽しくプラスティックフリー生活をおくることができます。

プラスティックゴミの問題を改善するには、世界中のたくさんの人たちの「知恵」や「力」が必要です。


pixabay

仲間をあつめて多くの人たちと繋がると、プラスティックフリー生活のアイディアをシェアでき、アドバイスをもらったり、そもそもなぜそれが大切なのかを思い出すきっかけになってくれます。

もし、あなたの身近な人たちに理解を得らない場合でも、SNSなどを通じてご自分に合ったコミュニティーと繋がることもできます。

便利な反面、さまざまな問題を抱え、最近になってその毒性や危険性が明るみになってきたプラスティック製品。10年先の人と自然の健やかさを考えたとき、その使用を控える「プラスティックフリー」という考えは今後どんどん広まっていくことでしょう。

みなさんもプラスティックフリー生活、できることから実践してみてくださいね!
 
 
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体質改善オーガニック料理研究家 楳村郁子
子どもの頃からアレルギー体質で、30年間ステロイドを使い続けていた。40代で、ステロイドでは治らない重度のアトピーと本気で向き合おうと決意。
食生活を見直し、自然療法を日常的に取り入れ、薬を使わずに綺麗な肌と健康な体を取り戻す。
自宅・オンラインにて薬を使わずに体質改善するための食生活を伝授している。

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