Aroma & Herbs 植物療法

【災害時に!】もしものときにお薦めアロマ&ハーブ


今、世界中では異常気象が起こっていますよね。
日本でも、地震や大雨による災害など、予期せぬ事態が立てつづけに起こっています。

今年6月に発生した大阪北部の震災では、震源地近くに住んでいる私も少なからず被害を受けました。

震災後1カ月は、地震が起こっていないにも関わらず揺れているように感じたり、キッチンにいるときに大地震がきたらどうしようとあまり火をつかいたくなかったり、大きな被害を受けていない身であっても不安と隣り合わせの毎日。

避難されている方はもとより、不安な気持ちで毎日を過ごしている方もいまだたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、災害時などのもしものときに役に立つ「ハーブの力」についてお話ししたいと思います。

メンタルをケアするハーブの力


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みなさんは不安で落ち着かないときや眠れないとき、イライラしたときはどのように対処していますか?

医薬品に頼る方もいらっしゃるでしょうが、実はハーブやアロマ(精油)などを用いた植物療法もとても効果的なんです。

医療現場や被災地でもとり入れられているアロマテラピー


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香りの成分のリラックス効果は医療現場でも期待され、取り入れられています。

産婦人科で妊産婦へのアロママッサージや、がん患者さんや小児病棟に付き添いの保護者などにも、香りを楽しんだり、オイルマッサージでリラクゼーションを楽しむような取り組みもされています。

また、病棟でアロマデフューザーで香りを焚いているような病院も増えてきています。

被災地では、少しでも心が安らげる時間を過ごせるよう、アロマオイルでのハンドトリートメントやクラフトづくりのボランティア活動が行われたりしています。

このように、医療現場や被災地などでも積極的に植物の香りは利用されています。ですがなぜ、これほどまでにアロマテラピーをとり入れているところが多いのでしょうか?

香りの効果

みなさんは、精油やハーブティーの香りを嗅ぐとリラックスしたり、元気が出たりした経験はありませんか?

アロマテラピーとは「芳香療法」という名前のとおり、香りを用いた療法です。

ではなぜ、芳香療法が効果的なのでしょうか?

まずは、香りが身体や心に伝わるしくみについてご紹介します。

鼻から脳へ香りが伝わるしくみ


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香りは、鼻の粘膜から吸収され、細胞で電気信号に変わり、嗅神経をとおって嗅覚刺激として直接脳に送られます。

脳には、感情などに関与する大脳辺縁系や、自律神経や食欲などをつかさどる視床下部という部分があり、香りの影響を受けるということが明らかにされています。

そのため、香りを嗅ぐと、心地よいと感じてリラックスしたり、食欲がでたり、自立神経が整ったりするという効果が期待できます。

香りを嗅いで、懐かしい気持ちになったりした経験はありませんか?
これも、記憶をつかさどる脳の一部が香りと共に記憶しているからともいわれています。

アロマテラピーというと、精油を用いたオイルトリートメントを思い浮かべる方も多いと思いますが、香りを部屋に漂わせるだけでも十分なリラックス効果が期待できます。

また、温かいハーブティーをいれたとき、とてもよい香りでリラックスした経験もあるかと思います。

湯気の中にもハーブの精油成分が含まれているため、ハーブティーをいれ、香ってみるだけでも気持ちがとても落ち着くのはそのためです。

このことからも、植物に含まれる精油成分はメンタルにもとても効果的なのです。

血液を循環して身体に伝わるしくみ


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肺や皮膚などから吸収された精油成分は血液をとおしてからだ中に運ばれます。
精油は分子量が非常に小さいので、皮膚表面からも血管やリンパ管まで届き全身を巡ります。

皮膚に塗った精油は15~20分で血液中からに精油成分が検出されることがあきらかになっています。

呼吸によって肺に取り込まれた精油成分も血管まで届き、全身を巡りますが、肺から吸収された精油成分は非常に吸収が速く、5分後には血液中から検出されることが明らかになっています。

余談ですが、化粧品は肌の奥の真皮にまで届くように工夫されている高価なものもありますが、精油が入っている化粧品は自然と真皮や血液まで成分が届くため、より効果が期待できます。

この二つの経路から植物の精油成分は身体や心に影響を及ぼします。

では、香り成分であれば、何でもよいのでしょうか?

「香害」という言葉をご存知ですか?


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みなさん、香害という言葉をご存じでしょうか?

香りによる公害という意味から、「香害」と呼ばれ、現在社会問題にもなっています。

いまでは新聞やコマーシャルなどでも耳にする機会も多い言葉ですが、柔軟剤などの人工的な香りで吐き気やめまいなどの身体の不調を訴えている人が増加してきています。

人工的につくられた香り成分は、化学物質過敏症を引き起こす原因になるといわれているのです。

そのほかに、喘息患者が人工香料によって喘息を引き起こしたり、ペットの健康被害なども報告されています。

このように、一部の人がよい香りと感じつかっていても、過剰であると健康被害を引き起こしてしまうという例もあります。

海外では香水禁止条例という規制があったり、日本国内でも香料の使用自粛に取り組んでいる地域があり、人口香料についても規制がおこなわれつつあります。

人工の香り成分はアレルギーの原因になることも。。。

化学成分を用いた人工香料は香りとしての健康被害だけではありません。
ハンドクリームなどの化粧品に含まれている人工香料は、アレルギーを引き起こす要因であることも明らかになっています。

市販品に含まれる成分について、公表されている科学文献を元に毒性やアレルギー性の危険度を評価している資料などによると毒性やアレルギー性の危険度を表示しているサイトもがあるのですが、成分に関する懸念事項として上位にあがってくるものはやはり人工香料が多く見受けられます。
(参照:https://www.ewg.org/skindeep/#.W2o3NSj7RPY)

一方、ハーブや精油は、植物からとった成分であるため、香害を引き起こしにくく、反対に身体の自律神経を整えることで、体内の恒常性(ホメオスターシス)を整えることが明らかになっています。

このように、現在はあらゆる場面で植物由来の香りが積極的に取り入れられています。

子どもでもつかえるハーブ&アロマ


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このように、さまざまな場面で取り入れられ、感情や自律神経に直接働きかける作用を持つ植物(香り)のちから。

地震や災害の避難時に少しでもリラックスして、安心できる状態づくりに活用することができます。とくに、ストレスを感じやすい小さな子どもたちでもつかえるハーブとアロマを常備しておくこと、もしものときに役立つかもしれません。

子どもでも飲めるリラックスできるおすすめハーブ

  • ジャーマンカモミール(花)
    鎮静作用があり、深いリラックス効果が期待できます。童話ピーターラビットでも出てくるように、興奮して疲れた子どもにもおススメです。
  • リンデン(花・葉)
    不安や興奮を鎮め、心身の緊張を和らげます。不眠や抑うつにも有用です。
  • オレンジフラワー(花)
    鎮静作用をもたらし、子どもから大人までに対して神経トニックとして使用されます。

子どもにもつかいやすいおすすめ精油

  • オレンジ
    心や身体を温かく包み込む力があり、不安による不眠や興奮した子どもにもおススメです。
  • ラベンダー
    ストレスによるイライラや興奮を鎮めて、リラックス効果をもたらします。
  • ローマンカモミール
    高い鎮静、鎮痙作用があり、ストレスによる心身の緊張を和らげます。

精油は必ず、使用・保存方法を守っておつかいください。

子どもへの精油の使用量について

3歳未満の幼児には、トリートメントなど直接つけるのではなく、香りを楽しむ芳香浴法以外はおこなわないようにしましょう。

3歳以上の子どもでも、使用量は成人の使用量の10分の1程度からはじめ、多くても2分の1程度にしましょう。

芳香浴法に使用する精油量の目安

・ティッシュやハンカチに垂らして楽しむ場合 1~2滴
・陶器など精油をしみこませるタイプのもので楽しむ場合 1~2滴
・ディフューザーなど専用機器をつかって楽しむ場合 1~5滴


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今回は、災害時などのもしもときに小さな子どもたちから大人まで取り入れやすいハーブとアロマをご紹介しました。

実際もしものときに、とくに、避難場所などでゆっくりハーブを利用するというのは難しいかもしれませんが、非常袋にハーブティーや大好きなお茶、精油などを常備しておき、取り入れやすい方法で活用するとよいでしょう。
(半年に一度使用期限を確認してください。)

大人より、身心のダメージを受けやすい小さな子どもたちが少しでも安らぐ時間をつくってあげられるといいですね。

自然の成分を用いた香りを取り入れることで、心も身体もリラックスできるため常備してておくと便利です。ぜひ、日常的にも取り入れてみてください。

 
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植物療法コンサルタント 井上知佳
植物療法コンサルタント。
自身がストレスや病気で苦しんでいた時に植物に救われたことから、11年間キャリア命で勤務した医療業界を退職。

医学・薬学・栄養学の知識を融合させたオーガニックハーブ・アロマ・Kombuchaを活用した植物療法コンサルタントとして、コンサルティング、セミナー、レッスンを開催。


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