Mama&Baby 子育て

妊婦の体重管理はどうして必要なの?妊娠中の体重コントロールのポイントとは。


妊婦さんの多くは、「妊娠したかもしれない。。」と、妊娠をきっかけに、はじめて産婦人科を受診されることと思います。

赤ちゃんの心拍を確認して分娩予定日が決まり、産婦人科の受診にも慣れ、これからのマタニティライフにワクワクとドキドキを抱いている頃、つぎに気になってくることが「妊娠中の体重管理」についてではないでしょうか。

妊婦健診のたびに、母子手帳に毎回計測した体重を記入して、何㎏増加したのかをチェック。

はじめての妊娠であればとくに、妊娠中ってこんなにも体重管理について指導されるの?と、驚かれる方も少なくないでしょう。

ではなぜ、妊婦さんの体重管理が必要なのかお伝えします。

そもそも、妊娠中、どうして体重が増えるの?


photo AC

妊娠をすると、赤ちゃんはママの子宮の中で目まぐるしいスピードで成長していきます。自分以外の新しい命を宿すのですから、体重が増えることは当然のことともいえます。

では、具体的に何がどのように増えていくのか、その理由は以下のとおりです。

妊娠10ヶ月で何がどのくらい増えるのか?

  • 胎児:約3000g
  • 胎盤:約500g
  • 羊水:約500g
  • 母体の血液・水分量の増加:約2㎏
  • 母体の乳腺の発達・脂肪の増加:約2㎏

つまり、個人差はありますが、臨月には少なくとも約7~8㎏の体重増加が見込まれるということです。

まずは、自分の適性体重を知りましょう


photo AC

BMIという言葉を聞いたことはあるでしょうか?

BMIとは、Body Mass Indexの省略で、体重と身長から算出した数値で肥満度を示す体格指数のことです。

このBMIは、1835年にベルギーのアドルフ・ケトレー氏が提案したもので、計算方法は世界共通のものです。(肥満の判定基準は国によって異なります。)

妊娠中の体重管理をスムーズにコントロールするには、まず、自分のBMIを知ることからはじまります。
以下の計算式に当てはめて、妊娠前の体重を用いて計算してみましょう。

BMIの計算式と日本肥満学会の体格指数はこちらです。

《BMI計算式》
BMI=体重(kg)÷身長(ⅿ)²

日本肥満学会の判定基準

仮に身長が155㎝、体重が53㎏の女性の場合、BMIは「53㎏÷1.55ⅿ²=22.1」となり、上記の表でみると普通体重となります。

また、日本ではBMI指数22を標準体重とし、もっとも病気になりにくいとされています。

妊娠中、何㎏まで増えてもいいの?

ではつぎに、自分のBMIが分かったところで、妊娠期間に一体、何㎏まで体重が増加してよいのかを確認してみましょう。

平成18年に厚生労働省が報告した「妊産婦のための食生活指針」によると、望ましい体重増加について以下のように表記されています。

体格区分別 妊娠全期間を通しての推奨体重増加量

  1. 体格区分が「ふつう」の場合、BMIが「低体重(やせ)」に近い場合には推奨体重増加量の上限側に近い範囲を、「肥満」に近い場合には推奨体重増加量の下限側に低い範囲を推奨することが望ましい。
  2. BMIが25.0をやや超える限度の場合は、おおよそ5㎏を目安とし、著しく超える場合にはほかのリスクなどを考慮しながら、臨床的な状況を踏まえ、個別に対応していく。

今は、ほとんどの医療機関において、このようにBMIに応じて体重増加量の目安、目標を設定されています。

また、つわりなどで体重の増減に個人差が著しい妊娠初期を除いて、妊娠中期から妊娠末期における1週間当たりの推定体重増加も以下のように報告されています。

体格区分別 妊娠中期から末期における1週間当たりの推奨体重増加量

また、1週間あたりの体重増加に関しては、BMIに関係なく0.5㎏以上増加すると、母体や胎児に影響を及ぼすリスクが高くなるといわれています。

妊婦の急激な体重増加や太り過ぎのリスク


photo AC

昔は、妊娠すると、「赤ちゃんの分も2人分食べなさい。」と周囲にたくさん食べるようにすすめられることも多くありましたが、栄養豊富な現代において必要以上に食べることはかえって悪影響をもたらすことにつながります。

妊娠期間中に12㎏以上の体重増加があるなど、推奨体重増加量よりも増えすぎてしまうと、さまざまなリスクが高くなることが分かっています。

妊婦「太り過ぎ」のリスク

  • 妊娠高血圧症候群
    妊娠高血圧症候群は、高血圧や蛋白尿なども症状が現れる疾患です。管理入院が必要になったり、妊娠の継続が困難になることもあります。
    重症化すると、胎児発育遅延や常位胎盤早期剥離(赤ちゃんが産まれる前に胎盤が剥がれてしまうこと)、子癇しかん(妊娠20週以降に起こるけいれん発作や意識消失のこと)などの合併症を引き起こす可能性があります。
  • 妊娠性糖尿病
    妊娠中の血糖値が異常に高くなってしまう疾患です。食事制限やインシュリン治療が必要になることもあります。
    赤ちゃんは、早産、巨大児などの症状が出現しやすくなります。

そのほかにも、

  • 微弱陣痛
  • 帝王切開後の縫合不全
  • 腰痛
  • 妊娠線の出現
  • 産後の慢性疾患への移行(高血圧や腎疾患など)

など、が報告されています。

妊婦「痩せすぎ」のリスク

現代の日本は、若者をはじめとする女性の痩せ過ぎ傾向もあり、妊娠中も必要以上に太らないようにと意識してしまい、痩せ過ぎの妊婦さんも増えています。

妊娠しても体重が増えすぎず、痩せているというはいいことではなく、体重増加が不十分の痩せ過ぎにもさまざまなリスクがあることが報告されています。

やせ過ぎにより起こるリスク

  • 低出生体重児
    充分な栄養が赤ちゃんに届けられないため、2500g未満の体重しか赤ちゃんの体重が増えない可能性が高まります。
  • 赤ちゃんが成長したあとに糖尿病を発症する可能性
    妊娠中に低い血糖状態にさらされることで、赤ちゃんが成人したあとに糖尿病などの生活習慣病を発症するリスクが高くなると報告されています。

妊娠し、体重が増えることは決して恥ずかしいことではないのです。

妊娠期間中に12㎏以上の体重増加をしなければ、産後の体重が非妊時(妊娠前時)にもどることも決して難しいことではありません。

赤ちゃんのためだけでなくママ自身の健康のためにも、必要な栄養をしっかりと摂取しましょう。

無理なく妊娠中の体重をコントロールするには?


photo AC

妊娠中の体重コントロールは、非妊時とは異なってホルモンの影響などもあり、とても難しいです。

とくに、つわりが落ち着いたころ16週くらいからは、つわり時に食べられなかった反動でついつい食べ過ぎてしまい、急激に体重増加してしまう方も多くいます。

また、妊娠後期には胎児がさらに急激に大きくなり、母体の循環血液量なども増えるため、より体重が増加しやすくなります。

そのため、無理なく体重をコントロールするには、いくつかのポイントがあります。

妊娠中の体重コントロールのポイント!


photo AC

  1. 妊娠初期はあまり体重が増えないように注意する
    初期は赤ちゃんの大きさはまだまだ小さく、羊水もほとんどありません。そのため、この時期の体重増加は純粋にママの脂肪の場合があります。
    食べづわりなどで食欲のコントロールが難しいこともあるかもしれませんが、妊娠中期から末期に向けての急激な体重増加を予測し、できる限り妊娠初期の体重増加は押さえておくことが大切です。
  2. 毎日同じ時間に体重チェックをする
    妊娠中は体重計が怖い乗り物になる方が多いと思いますが、自分の身体を知ることはとっても重要なことです。
    また、計測する際に注意したいことは、毎日同じ時間に測るということ。なぜなら、体重は日内変動があり、朝と夜という時間帯の違いで数値が異なるためです。
    朝でも夜でも、自分が測りやすいタイミングで毎日計測するという習慣をつくりましょう。
  3. カロリー制限よりも栄養バランスを意識する
    赤ちゃんとママが出産に向けて妊娠期間を過ごすうえでもっとも忘れてはならないことは、栄養バランスの整った食事を摂取するということです。
    食事をする際に大切なことは、量やカロリーではありません。ただし、1食ですべての栄養素を補おうとすることは大変難しいので、1食ではなく、1日の中でちゃんと接種できているかどうか、3食でバランスよく摂取できるように心がけましょう。
    また、塩分の取り過ぎはむくみを招いたり、血圧の上昇を引き起こす可能性があります。塩分は控えめにしましょう。
  4. 妊娠16週ころから適度な運動をしましょう
    マタニティスイミングやマタニティビクス、マタニティヨガ、ウォーキングなど、主治医に相談のうえ、体調のよい日にはぜひ運動をしましょう。
    「やらなければ…..」という義務感ではなく、今しかできない、お腹の赤ちゃんを感じながらのエクササイズをぜひ楽しんで下さい。
    運動をして筋力がつくことは、余分な体重増加を予防するだけでなく、産後の体重のもどりにも好影響します。

かけがえのないマタニティライフを楽しみましょう


photo AC

妊娠中の体重管理は、憂うつになることもあるかもしれません。

ですが、ママと赤ちゃんにとって適切な体重増加をすることは前述のとおり、大変重要なことです。

日に日に成長していく赤ちゃんを感じて、やがて対面のときを迎えるその日を楽しみに、毎日食事や運動をぜひ満喫して下さい。

母子ともに健やかに対面のときを迎えられるよう、心から応援しています。
 
”マタ旅”のリスク。楽しいマタニティライフを送るために知っておくべきこと!
「親子の触れ合い(タッチ)」がもたらす効果とは
 
 
◆プレママ・小さなお子さんがいる方におススメ!!
100%天然素材・抗菌性・使いやすさ抜群!
何度でも繰り返し使えて、人にも地球にもやさしいこけびーオーガニックみつろうエコラップ

◆オーガニックシアバター72%
赤ちゃんにやさしい自然石鹸BEBE

 
「10年先の私をつくる」美と健康の最新情報、HACCOBEのキャンペーン企画をいち早くお届け!
LINE@バナー
 

ファミリーコーディネーター 加藤由香里
助産師、看護師、ベビーマッサージ講師、LAUREA合同会社代表
自らの産後うつの体験を基に築いた解決策の手法を用いてプレママ・プレパパのためのファミリースクールや、産後ママのお悩み個別ケアを実施している。世界中に幸せな家族を増やすことを使命として活動中。赤ちゃんとママ・パパの味方です!

ピックアップ記事

  1. 悩まない私をつくる「歩く瞑想法」とは!体だけでなく、心にも絶大な効果をもたらすウ…
  2. 美容食、スーパーフード「麻の実ナッツ」の栄養と簡単な食べ方
  3. 飲む発酵食品、Kombucha(コンブチャ)って!?
  4. 【新春発酵教室のお知らせ】豆味噌作り教室@代々木~11月22日15時より受付開始…
  5. HACCOBEでは、専門家コラムニストを募集しています。

関連記事

  1. 花粉症対策

    Aroma & Herbs 植物療法

    大人も子どもも、どうしてる花粉症対策?!おすすめハーブと食事はこれ!

    この時期猛威をふるう「花粉症」。今回はその対策策として、おすすめのハー…

  2. Organic(オーガニック)

    プラスティック製品は本当に有害なの?!その影響、危険性について。

    ここ最近、国内でもエコ素材でできたお皿や保存容器類を多く見かけるように…

  3. Body カラダ

    美腸が健康の近道だった?!今、「腸」が注目されている理由とは?

    近年、美腸・腸内フローラなどという言葉をよく耳にしますが、なぜ、そんな…

  4. Body カラダ

    女の幸せは生理で変わる!生理期間中の過ごし方&心地よい体のつくり方

    女性であれば付き合っていかなければならない生理。生理前、生理中、生理後…

  5. 朝時間

    Body カラダ

    1日の基礎代謝を上げる「朝ヨガ」のススメ

    「朝は5分でも時間が欲しい!」朝の5分はとても貴重ですよね。「もう…

RECOMMENDED COLUMN

  1. 玄米ごはん画像1
  2. 花粉症
  3. ハーブと塩画像

HACCOBEキャンペーン企画


Info

READING








HACCOBE COLUMINIST

  • HACCOBE 編集部
  • ゆったりマクロビ美人食 松崎 恭子
  • オーガニック専門家 レムケなつこ
  • 植物療法コンサルタント 井上知佳
  • スピリチュアルカウンセラー 蒼井 聖子
  • ファミリーコーディネーター 加藤由香里
  • 料理家、ローフードベジ料理教室happycheesekitchen 主宰chie
  • ディライトフルデザイナー ディアナ幡司しのぶ
  • 健康ライフコーディネーター 柳樂 いづみ
  • 「マナヨガ」代表 yuuka
  • マスターオーガニックコーディネーター KAERU
  • 体質改善オーガニック料理研究家 楳村郁子
  • パリ在住 パリコレヘアースタイリスト Tsume & トップセラピスト Yuki
  • shinozaki fusako

RECENT POST





HACCOBE運営企業 株式会社セルアップは、株式会社グローリー・インターナショナル社 Fastzyme(ファストザイム)720㎖の総代理店です。
  1. Reading よみもの

    実は簡単!基本の「昆布だし」取り方と「麺つゆ」作り方。失敗知らずなだし取り方2種…
  2. Organic(オーガニック)

    極上のオーガニック空間が味わえるビオホテル知ってますか?
  3. マクロビチョコマフィン画像

    Recipe レシピ

    【グルテンフリー&マクロビ】糖質ひかえめ!米粉とおからのチョコレートマ…
  4. Recipe レシピ

    本物みたいな濃厚さ!簡単「豆腐ベジチーズ」の作り方。
  5. Fastzyme ファストザイム720ml

    酵素の力を最大限にいかす!酵素たっぷりレシピご紹介
PAGE TOP