ハーブ

Mama&Baby 子育て

子どもに安心して使えるハーブ~子どもへの植物療法(フィトセラピー)


赤ちゃんや子どもにハーブは使えますか?
できるだけ薬は使いたくないのですが、どのようなものがおすすめですか?
このようなことをママたちからよく質問されます。

小さな子どもには、より安全安心で、ナチュラルなものを使いたいとお考えのママ・パパも多いのではないでしょうか。今日はそんな方におすすめできる、子どもへの植物療法(フィトセラピー)についてご紹介します。

子どもの身体

女の子画像
photo AC

子どもと大人の大きな違いは、身体の大きさはもちろんですが、身体の機能や精神面など、子どもの身体はすべてにおいて、「成長段階」にあるという点です。

たとえば、その違いは医薬品の投与量にも関係します。

薬画像
pixabay

医薬品は、小腸や皮膚、肺などから吸収され、体内に分布し、肝臓などで代謝され、腎臓や胆のうから尿や便として排せつされるという体内での機能を経た流れがありますが、子どもは肝臓や腎臓なども未発達であるため、代謝や排せつ機能が十分でなく、子どもに使用する薬の量は成人に使う量よりも少なく定められています。

薬物への感受性も高いため、必要以上の医薬品の使用は控えたいものです。

また、子どもは免疫力が弱いため、病気にかかりやすかったり、病気にかかると進行がはやく、重症化しやすいということも特徴的です。そのため、日頃から免疫力を上げたり、免疫力をおとさないようにケアすることも大切になってきます。

こういったことから、子どもにはマイルドな作用で身体への負担の少ない植物療法が非常に適しているともいえます。

子どもに適した植物療法とは

子ども画像
pixabay

  • ハーブ
    熱湯でハーブ成分を出したり、植物油にハーブを浸けて成分を出して使用することができ、ハーブティー以外にさまざまな使い方ができます。
    また、精油よりも非常にマイルドに作用するため、お肌の敏感な赤ちゃんにも使える方法もあります。
  • 精油
    大人には、アロマテラピーとしてアロマオイルでトリートメントすると、心身ともにリラックスできますが、植物の芳香成分が凝縮された精油は、子どもの肌には刺激が強すぎることがあります。

    子どもの代謝機能が低いことを考えると、3歳未満の幼児にはトリートメントやアロマバスはひかえ、芳香器(アロマディフューザー)で香りをただよわせる方法のみおこなうことが最も適しています。

    3歳以上の子どもで部分的にトリートメントするなど、少しだけ使用したい場合は、成人の10分の1程度の濃度から使用し、最大でも成人の2分の1の量で使用することをおすすめします。

  • 芳香蒸留水(フローラルウォーター)
    精油がつくられる過程で生成されるもので、植物の水溶性の芳香成分などがわずかにとけ込んでいるものです。芳香蒸留水は成分もやさしいので子どもにも安心して使用することができます。

症状に応じた植物療法

ハーブティー
pixabay

気管支炎や咳に

  • タイム(葉):
    喘息や百日咳など、呼吸器系の疾患には、ハーブティーとして飲用します。
    タイムは、強力な抗菌作用や鎮痙作用、去痰作用があるため、植物療法を日常的に取り入れているドイツでは小児科の呼吸器系疾患に、タイムのハーブティーが処方されることもよくあります。
  • フェンネル(果実):
    芳香健胃薬としても有名ですが、咳を鎮めたり、去痰作用ももつため、呼吸器系の疾患にも使用します。ドイツの小児科ではフェンネルシロップやフェンネルハニーなどとして使用されています。
  • リンデン(花・葉)
    リンデンに含まれる精油成分の甘い香りが不安や興奮を鎮めて、心身の緊張をやわらげます。
    鎮静 ・発汗・利尿作用があるため、古くから不眠や風邪などに用いられてきました。ドイツでは小児科では風邪のひきはじめにリンデンが処方されることもよくあります。
  • また、アニスのA、フェンネルのF、キャラウェイのC、それぞれの頭文字を取った「AFCティー」と呼ばれるブレンドティーも海外では有名です。

  • ベンゾイン(精油):
    鎮静・緩和作用をもつ、バニラに似た甘い香りの精油です。
    咳を鎮めたり、不安や緊張を和らげたりする効果が期待できるので、好みの精油にブレンドして香らせるのもおすすめです。

胃の痛みに

  • ジャーマンカモミール(花):
    消炎・鎮痛作用を持つため、胸やけや胃炎にもよく用いられます。
    また、リラックス効果も期待できるので、思春期に悩みをかかえているときに飲ませてあげると、心もリラックスできるため、空腹時にハーブティーとして飲むと神経性の胃痛もやわらぎます。
  • ラベンダー(精油):
    鎮静作用のあるリラックス効果で有名な精油ですが、胃腸の調子が悪い場合は、洗面器に熱湯を入れ、1~2滴精油を落としたお湯でタオルをぬらした温湿布をお腹に充てるという方法があります。緊張がほぐれ、お腹も温まり、消化機能の調整が期待できます。

軽い下痢に

  • ラズベリーリーフ(葉):
    消化機能が弱く、軽い下痢を起こす場合、収れん作用のあるラズベリーリーフを使用します。

    高温で抽出することで、ラズベリーリーフに含まれるタンニンが抽出しやすくなり、より、収れん効果が期待できます。消炎・鎮痙作用のあるジャーマンカモミールとのブレンドティーとして飲むのもおすすめです。

おむつかぶれ・あせも・湿疹などに

ハーブ
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  • ジャーマンカモミール(花):
    消炎・鎮静作用を持つハーブで、どこの国でもよく使用される定番ハーブです。熱湯でハーブ成分を抽出したハーブティーを冷まし、痒みのある患部に湿布したり、入浴剤として使用します。
  • カレンデュラ(花):
    皮膚や粘膜を修復し、保護する作用があり、抗菌・抗ウイルス・抗真菌作用などもあることから、常備しておくと便利なハーブです。カレンデュラのドライハーブを植物油に浸けて使った浸出油や、それを用いてつくった軟膏を患部に薄く塗って使用します。
  • ローズ(芳香蒸留水):
    抗菌作用や収れん作用もあるため、おむつかぶれやあせもに使用します。
    刺激の少ないスキンケアローションとして、肌の弱い子どもにも使用することができます。

保育園
photo AC

最近では、子どもがママと離れている間の不安をやわらげたり、感染症の流行を予防するためなど、目的に応じた香りをアロマディフューザーでただよわせている保育園などもあるようです。

是非、ご自宅のリビングルームや寝室などに香りをただよわせて、親子で一緒にリラックスしてみてくださいね。

 
※専門家の指示のもとご利用ください。
 
 
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植物療法コンサルタント 井上知佳
植物療法コンサルタント。
自身がストレスや病気で苦しんでいた時に植物に救われたことから、11年間キャリア命で勤務した医療業界を退職。

医学・薬学・栄養学の知識を融合させたオーガニックハーブ・アロマ・Kombuchaを活用した植物療法コンサルタントとして、コンサルティング、セミナー、レッスンを開催。


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