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風邪やインフルエンザにオススメの「植物療法(フィトセラピー)」


寒さが増し、風邪やインフルエンザも流行りはじめる時期ですね。今回は、「インフルエンザ」についての話と「風邪やインフルエンザに効果的な植物療法」についてお話しします。

インフルエンザってどんなもの?

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photo AC

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによるもので、「流行性感冒(りゅうこうせいかんぼう)」ともよばれます。A型、B型などの種類があることやその年により流行する「型」がかわるというはみなさんよくご存じだと思いますが、それはどういうことなのかについてもお話ししていきます。

細菌とウィルスの違いとは

ウィルス画像
pixabay

インフルエンザに感染した際、抗インフルエンザウイルス薬(以下、抗インフルエンザ薬)のタミフルなどの「ノイラミニダーゼ阻害薬」などが処方されますが、みなさんは「細菌とウイルスの違い」についてご存じでしょうか?

簡単に説明すると、細菌は自分の力で増殖することができますが、ウイルスはそれ自身では増殖することができず、生き物の細胞にくっついて増殖していくという特徴があります。

インフルエンザはウイルスであり、細菌ではありません。つまり、細菌に効果をしめす抗菌薬は効きません。そのため、インフルエンザに感染した際、医師から処方される薬剤は、細菌に感染した際につかわれる薬剤とは異なります。

インフルエンザウイルスは単独では増殖できないため、空気中に浮遊している場合や気道についただけでは私たちに害を及ぼさないということになります。

「ウイルスは20分ほどで粘膜に侵入する」といわれているので、侵入するまえに(うがいなどで)身体の外にウイルスを出すなど、感染を防ぐことができます。

とはいえ、20分おきにうがいをするのは難しいですよね。こまめなうがいのかわりにマスク着用することも、インフルエンザ予防として非常に重要です。

実際、私が製薬メーカーで勤務していたころ、クリニックや病院を頻繁に出入りしていた際、風邪やインフルエンザ患者をたくさん診ている小児科の医師が冬、感染予防に実践している方法として、「20分おきにお茶を飲む。」と話していたことをおぼえています。

お茶と一緒にウィルスを胃に流し込むことで、ウイルスを胃液で死滅させてしまうようです。その話をうかがい、自身のインフルエンザ予防として、マスクやうがいができない場合は頻繁に水分を摂るように心がけています。

インフルエンザの種類

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インフルエンザウイルスには、A型・B型など「型」があります。そのなかでもよくA型が注目されます。それはどうしてなのかご存じでしょうか。

A型にはさまざまなタイプがあり、変異しやすいといわれています。その種類はなんと、144種類もあります。

A型ウイルスの表面には、「HA」という突起と「NA」という突起があり、HAは16種類NAは9種類あるといわれています。

HAは「ヘマグルチニン」といい、細胞の中に入っていく際にくっつく役割をもっており、NAは「ノイラミニダーゼ」といい、出ていく際や隣の細胞にくっつく役割をしています。

このHAとNAの組み合わせで、H7N9型、N10N8型などのタイプが決まり、その組み合わせは144種類にもなります。この組み合わせによって、今年は〇〇型が流行しているといわれているのです。

インフルエンザの薬物療法

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インフルエンザの発症は急速かつ全身症状が強いため、子供や高齢者は合併症を起こし、重症化することもあります。

インフルエンザの薬物治療として処方される、抗インフルエンザ薬は、発症から48時間以内に投与した場合、ウイルスの増殖をおさえて回復をうながす作用をしめす薬剤です。

現在承認されている薬剤は、「ノイラミニダーゼ阻害薬」や「M2タンパク阻害薬」などがあり、その他、さまざまな薬剤の開発もすすんでいます。

抗インフルエンザ薬の作用

薬イメージ画像2
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抗インフルエンザ薬の作用として、タミフルなどに代表される「ノイラミニダーゼ阻害薬」という薬剤は、A型ウイルスの表面にある突起「NA(ノイラミニダーゼ)」の働きを阻止します。その結果、突起であるNAが働かなくなり、インフルエンザウイルスが増殖できなくなります。

このように、現在処方される薬剤は、ウイルスの増殖を抑えるような働きをする薬剤のみで、ウイルスを殺すような根本的に治療する薬剤はありません。

そのため、インフルエンザに感染しないよう日頃から予防を心がけること。そして、感染した場合は、早期回復できるよう自己免疫力や自然治癒力を高めておくことが重要となってきます。

植物療法(フィトセラピー)

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植物療法(フィトセラピー)とは、ハーブなどの植物に含まれる成分を用いて、自然治癒力に働きかける方法のことです。ハーブ(植物)の根・茎・葉・花・実(種子)などにはさまざまな薬理成分が含まれており、その薬理効果を用いて治癒力を高めたり、体調を整えたり、リラックスしたりするものです。

ハーブには、たくさんの成分がお互いに相乗効果を発揮しながらゆるやかに作用する特徴があります。

医薬品はメインの成分により強力な作用を発揮し、短時間で効果をしめす治療を得意としますが、副作用の発現の可能性があります。一方、植物療法で使用するハーブなどは複数の成分がゆるやかに作用を発揮することから、副作用の発現が少なく、予防を得意とします。

そのため、日頃から身体のケアに植物療法を取り入れることをおすすめします。

ハーブについて

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身体の抵抗力を高め、感染を予防するようなハーブ、感染した場合は自然治癒力をうながすようなハーブを用いるのがおすすめです。比較的手に入れやすく、日常に取り入れやすいハーブをご紹介します。

  • エキナセア(地上部、根部)
    北米の先住民が最も大切にしたハーブで、風邪や伝染病に使用されたといわれています。
    免疫細胞を増加させたり活性する作用があり、抗菌、抗ウイルス作用があるため、風邪やインフルエンザの予防、回復に役立つハーブです。
  • エルダーフラワー(花部)
    フラボノイドが多く含まれるハーブで、発汗や利尿をうながし、くしゃみや鼻水などの症状にも効果的なハーブです。欧米ではインフルエンザの特効薬ともよばれています。
    やさしい甘い香りと味で、子供でも取り入れやすいハーブです。
  • ローズヒップ(偽果)
    天然のビタミンCがレモンの20~40倍含まれ、ラグビーボールに似ていることから「ビタミンCの爆弾」とよばれています。
    発熱時など、身体にストレスがかかるとビタミンCを消耗するので、水分やビタミンCの補給として喉が渇いた際にハイビスカスなどとブレンドして取り入れるとよいです。

その他、身体をあたためる作用のある「ジャーマンカモミール」や「ジンジャー」、粘液質の多いハーブである「ウスベニアオイ」のような喉の腫れや痛みをやわらげてくれるようなハーブもおすすめです。

エッセンシャルオイル(精油)について

精油画像
pixabay

エッセンシャルオイル(精油)は、植物の香り成分を抽出したエッセンスです。例えばローズ精油を1g得るためにはローズの花を3kg~5kg必要とします。それくらい多くの成分が凝縮されている貴重なエッセンスなので、少量で十分な効果を期待できます。

アロマテラピー(芳香療法)につかわれるように、さまざまな芳香成分が含まれているのでリラックスやリフレッシュに香りを楽しみながら、気軽に植物のもつ作用を取り入れることができます。

手に入りやすく、初心者でもつかいやすいエッセンシャルオイル(精油)をご紹介します。

  • ユーカリ
    抗菌・抗ダニ作用、去痰作用をもち、花粉症や風邪やインフルエンザ対策としてよく使用される精油です。
    アロマディフューザー(芳香器)で室内に香りをただよわせたり、コップに熱湯をそそいで、エッセンシャルオイル(精油)を数滴おとして蒸気を吸入することで、鼻づまりや頭痛などの風邪の症状もすっきりします。
  • ティートリー
    強力な抗菌作用をもち、免疫力を高める作用もあるため、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防によく用いられます。
    ユーカリと同様、香りをただよわせる芳香浴や蒸気吸入によく用いられます。
  • ラベンダー
    精神を鎮めて深い睡眠をうながすことから、自然治癒力の向上に役立ちます。
    ストレスによるイライラや興奮をしずめ、自律神経のバランスを整えることから、ストレスによる身体の免疫力低下を防ぐことにも役立ちます。

上記エッセンシャルオイル(精油)は、手に入りやすいうえに、信頼できるメーカーのものでも手ごろな価格で購入することができます。

植物を家庭の常備薬に

アロマディフューザー
photo AC

風邪やインフルエンザの予防にはハーブやアロマを上手に取り入れる、うがい・手洗い・マスクの着用を心がける、室内では加湿器を用いて部屋の湿度に注意をはらうことなどで対策できます。

加湿器は人があつまる場所に1台、玄関に1台置き、湿度を高めることでウイルスの浮遊をおさえるのに効果的といわれています。

また、ストレスをためることで、身体の免疫力が下がり、風邪やインフルエンザにも感染しやすくなるため、日常的にストレスをためないようにケアしておくこと、適度な運動や規則正しい生活で体調を整えておくこと、そして、早めに就寝し十分な睡眠をとることも大切です。

ヨーロッパなどでは家庭の常備薬として活用されているハーブやアロマ。日頃から植物を生活に取り入れ、実践することで、「何が自分に合うのか」「今はなにが必要か」など少しずつ実感できるようになり、身体の変化を感じるようになることでしょう。

植物療法を生活に取り入れ、ストレスや病気とさよならし、健康的な冬を過ごせるきっかけにしてみてくださいね。
 

※「薬」「ウィルス」の画像はイメージになります。

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植物療法コンサルタント 井上知佳
植物療法コンサルタント。
自身がストレスや病気で苦しんでいた時に植物に救われたことから、11年間キャリア命で勤務した医療業界を退職。

医学・薬学・栄養学の知識を融合させたオーガニックハーブ・アロマ・Kombuchaを活用した植物療法コンサルタントとして、コンサルティング、セミナー、レッスンを開催。


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