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環境ホルモンってなに?ひ孫の代まで影響。環境ホルモンについてわかりやすく解説!


「環境ホルモン」は身体に悪い影響があるといわれ、その言葉も広く知られるようになりました。

しかし、環境ホルモンのことをよく知らないという方へ、今回はプラスティック製品などに含まれる「環境ホルモン」が現代の私たちの健康を左右する重要な「鍵」であるということをお話ししたいと思います。

環境ホルモンとは、あるひとつの物質のことではなく、生物のホルモンの働きを狂わせ、さまざまな異常を引き起こしてしまう物質全般を指します。

この世界には約9100万種類もの化学物質が確認されています。そのうち、人間が合成してつくった「合成化学物質」は約10万種類。

そのなかでも、「有害である」と認められた物質は1500種以上あるといわれています。(それ以外の物質が「すべて安全である」と認められているわけではありません。)

すべての有機物質は、土の中や水流、海流、大気圏でバクテリアや菌類などの微生物たちがむしゃむしゃと分解し、最後には無機物になります。これを「生物分解」とよびますが、ある種の化学物質はこの生物分解に途方もないくらい長い時間を必要とし、その間ずっと、その環境(土中や水中、大気圏)にとどまりつづけることになります。

その期間は、数百年を要することも。


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それらのうち有害性のあるものをPOPs(残留性有機汚染物質)と呼んでいますが、POPsは分解するのに時間がかかるだけでなく、気流や潮の流れにのって、いとも簡単に長距離を移動するのです。

その距離、赤道から北極までと世界中をめぐっているのです。

POPsの中でも人間のホルモンによくない影響を与える化学物質のことを、「内分泌撹乱物質」と呼び、これが俗にいわれる「環境ホルモン」のことなのです。

どんな物に環境ホルモンが含まれているの?


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環境ホルモンの原因となっているのは、化学物質です。
着色料や保存料といった食品添加物、殺菌剤・防腐剤・殺虫剤・農薬・化粧品や医薬品、環境汚染された状態の川や海、そして、プラスティック製品です。

ダイオキシンやPCB、BPAなどは環境ホルモンの成分として広く知られていますよね。

環境ホルモンが引き起こす異常


photo AC

人間は生きてゆくための機能としてさまざまなホルモンを分泌します。私たちの身体は本当によく出来ていて、ホルモンは、必要なときに必要な分量だけ分泌され、血流にのって必要な場所まで届けられています。

たとえば、女性なら毎月の女性ホルモンの分泌により、排卵や生理がありますね。

環境ホルモンは、人間が分泌するホルモンにそっくりの構造をしています。そのため、環境ホルモンが身体に入ると、人間の身体はそっくりさんに騙されてしまうのです。

本来、排卵の時期でもないのに環境ホルモンに騙されて、生理が不順になってしまう。
必要量以上のホルモン量(偽ホルモン)によりPMSや生理痛がひどくなる。
環境ホルモンの暴露が長期間つづいて子宮筋腫や子宮内膜症をわずらう。

女性だけではありません。
男性ホルモンにそっくりの環境ホルモンは、男性らしい機能も妨げてしまうのです。

男性の精子数の減少、精子の奇形、前立腺がんなどを引き起こす原因ともされています。

さらに、喘息・花粉症・アトピーなどのアレルギーを引き起こしたり、心臓病、肝機能アルツハイマー・知能低下・学力障害・注意力欠如・さまざまな不安症・鬱 などなど、身体への影響をあげるときりがないほどです。

プールに1滴落しだけでも強い「毒性」を持つ


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毎日ペットボトルの水飲んでいるけれど、それくらいなら環境ホルモンの影響も大したことないでしょうと思いますか?

環境ホルモンはごくごく少量だけでも、強い毒性を持っています。

それは、25mプールにたった一滴の有毒化学物質の液体を落としただけで、1ml中に約20億個の環境ホルモン分子が存在し、毒性を発揮するのです。

毎日の生活の中の環境ホルモン


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環境ホルモンは目に見えないですし、感じることもないため、毎日どのくらいの量を摂取しているかは分からないですが、私たちが普通に生活しているだけで多くの化学物質を摂取していることになります。

プラスティック製品を例にみてみましょう。

トマトソースのお料理をプラスティックの容器に入れると、容器にトマトソースの色がうつりませんか?
食品がプラスチックにシミをつくるということは、プラスチックの化学成分が食品にもうつっている証拠になります。


Pixabay

  • ペットボトルの飲み物
  • プラスティックのお弁当箱
  • おたまやフライ返しなどのステンシル
  • プラスティック袋に入ったレトルト食品
  • コンビニのおにぎり
  • 缶詰や缶ジュースの内側コーティング剤
  • サランラップ

など、これらは毎日の生活の中でほとんどの人が使用しているものですよね?

これらの中で使用頻度の高いものほど、一度見直してみるといいかもしれません。

これから、私たちにできることって?!

photo by Ikuko Umemura

毎日の暮らしの中で少しだけ気を配って生活を変化させることで、環境ホルモンが身体に入る量を劇的に減らすことができます。

「今」、「これから」私たちができることを数例考えてみました。

  1. 食品保存にプラスチック容器は使わない
    これは、今持っている容器を捨てるのではなく、食品保存以外のつかい方に変更する提案です。なぜなら、プラスティックは捨てたあとも400年以上、土に還りません。たとえ焼却処分したとしても、やはり環境ホルモンを大気中に吐き出してしまうことになります。
    食品にはガラスやステンレスの容器をつかいましょう。
    最近では、トウモロコシの繊維を加工した軽くて丈夫な容器も販売されています。小さなお子さま向けの食器やコップなどにおすすめです。

    もし、一度に新しい食品保存容器を買いそろえるのが大変な方は、フリーマーケットやセカンドハンドショップで掘り出し物を探すのはいかがですか?

    また、ジャムが入っていたかわいいガラス容器を再利用する手もあります。ガラス容器の中には冷凍庫で使用出来る耐熱ガラスのものもあります。

  2. プラスチックを電子レンジにかけないこと
    どうしてもプラスチック容器をつかわざるえないようなときは、とくに、以下のことに注意してください。

    1. 電子レンジにかけないこと。
    2. 食器洗い機にも入れないこと。

    プラスティック製品は、熱には注意が必要です。材質を不安定にさせて食品に環境ホルモンがうつりやすくなります。
    食品を温めなおしたい場合は、小さなソースパンやせいろうにうつし替え、弱火で温めるとよいです。電子レンジに1分かけるのと、弱火で5分温める方法。
    中長期的にみて、どちらが人にも自然にも負荷がかからない方法でしょうか。

  3. 缶詰を購入しない
    缶詰には内側にフィルムが貼られていて、食品の酸でアルミが錆びないようにコーティングされています。このフィルムがプラスティック成分でつくられているのです。

    代表的な成分は、ビスフェノールA(BPA)と呼ばれ、最近では「BPAフリー」と記載された商品も多くみられるようになりましたが、たとえ缶に「BPA free」と書いてあっても、ほかの成分のプラスティックフィルムが張られていたり、食品添加物が入っていたりと結局、環境ホルモンを身体に入れることになるのです。
    なので缶詰は買わない。似たような商品で瓶詰めのものを探してみましょう。

環境ホルモンの影響を最も受けやすいのは、「子どもたち」


Pixabay

環境ホルモンの影響を最も受けやすいのは、「子どもたち」です。
大人と同じ量の環境ホルモンが身体に入ってきた場合、小さな子どもほどその濃度は濃くなり、身体に与える影響も大きいのです。

環境ホルモンが一因とみられている子どもの代表的な症状としては、発達障害、学習・運動障がい、アレルギーなどがあげられます。
お母さんの身体に環境ホルモンが入り込むことで、胎児にも奇形や先天異常、健康障害が起こることだってあるのです。

草食系男子や肉食女子の増加、6組にひと組ともいわれる不妊治療もこの環境ホルモンが大きく影響しているといわれています。

普段何気なく生活しているだけで、環境ホルモンは身体に蓄積してゆきます。

できる限り環境ホルモンを避けて子育てすることは、子どもの妊活にも繋がり、それは子どものお腹の中に将来宿るであろう孫の妊活、つまりあなたにとってのひ孫の健康にもつながるということです。

ライフスタイルを見つめなおす、環境ホルモンやプラスティックの使用について情報を得る・学ぶなど、このコラムが皆さんにとってそんなきっかけになると嬉しいです。
 
<参考文献>
・国立環境研究所 研究情報誌2008年1月
https://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/27/27.pdf

・環境ホルモン学会 会長 森田 昌敏
(2006年8月3日 掲載)
https://www.env.go.jp/chemi/end/endocrine/5column/c-8.html

・National Institute of Environmental Health Sciences
2015 年3月
https://www.niehs.nih.gov/health/topics/agents/endocrine/index.cfm
 
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体質改善オーガニック料理研究家 楳村郁子
子どもの頃からアレルギー体質で、30年間ステロイドを使い続けていた。40代で、ステロイドでは治らない重度のアトピーと本気で向き合おうと決意。
食生活を見直し、自然療法を日常的に取り入れ、薬を使わずに綺麗な肌と健康な体を取り戻す。
自宅・オンラインにて薬を使わずに体質改善するための食生活を伝授している。

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