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【桃の節句お祝いレシピ】割烹女将が教える基本のちらし寿司と雛祭りの由来


雛人形を飾り、健康とこれからの幸せを祈る日、3月3日は雛人形を飾る「桃の節句」。

雛祭りの「雛」は、「小さくてかわいらしいもの」の意味があります。
平安貴族の幼女たちの間では「ひいな」という遊び道具の人形が存在しました。

このひいなを用いておままごとすることを「ひな遊び」といいました。

雛祭りは別名「上巳の節句(じょうしのせっく)」や「桃の節句」といいます。

もともとは宮中行事の「上巳の祓い(じょうしのはらい)」というものでしたが、江戸時代から「上巳の節句」となり、広まっていきました。

「節句」とは?

「節句」とは、古代中国で定められた季節の節目のことをいいます。


pixabay

節句の中でとくに、大切な五つの節句を五節句といいます。

  • 人日(じんじつ)の節句 1月7日
  • 上巳(じょうし)の節句 3月3日
  • 端午(たんご)の節句 5月5日
  • 七夕(しちせき)の節句 7月7日
  • 重陽(ちょうよう)の節句 9月9日

また、二十四節気を考えた中国と日本では、気候が少しずれていたので、日本の気候に合わせた季節の区分として雑節(節分・彼岸・土用など)が生まれたのです。

日本人が雛人形に託した想い

雛祭りは、平安時代ごろから貴族がおこなっていた、人形をつかったままごとのような「雛あそび」と、中国から伝わった「上巳の祓い」の行事が合わさりはじまりました。

photo by Fusako Shinozaki

現在、雛人形の飾り方は、向かって左側に男雛、右側に女雛が一般的です。
しかし、もともとは向かって右側に男雛、左側に女雛でした。

これは、古来日本では左上位(南に向いた時、日の出の方角になる為)とされていたからです。

しかし、大正天皇が国際マナーにのっとり、向かって左に立たれ、皇后陛下が右側に立たれたことから、一般でもこれに習うようになったといいます(関西びな(京雛)は現在でも左上位のものもあります)。

祓えの行事ではお酒や食べ物をお供えします。そのあとで人形に病気や色々な災いを託して、水に流す。

これは、子どもの健やかな成長と幸せを祈る、そんな気持ちが人形に託された神事でした。

蛤(はまぐり)・菱餅・お白酒(しろさけ)、雛祭りに食べるもの

どうして雛祭りに蛤を食べるのでしょう。


photo AC

蛤は二枚の対になっています。

その対になって重なっている貝以外とは、決してかみ合わないことから、夫婦の仲のよさを表すといわれています。

この時期が旬であることも貝が雛祭りの食材として選ばれた理由のようです。

「貝合わせ」という、対の貝に絵をかく遊びがあります。同じ絵や和歌などを合わせる平安時代頃からあるこの遊び、食べた貝殻をつかって子どもと遊ぶのも楽しいかもしれません。

また、雛壇にも飾られる菱餅。なぜ菱餅は三色あるのでしょう。

菱餅は、上から赤・白・緑の順番が多くみられます(色や並び順は地域によって異なることもあるようです)。

おめでたいときによく用いられる紅白に、緑が加わりました。それは、緑色の草餅は、生命力の強いよもぎの新芽を摘んでお餅にすることで厄を払う力があるとされていたからです。

雛祭りには、白酒を飲む風習もあります。

上巳の祓えは厄払いの儀式で、雛祭りはこれと女の子の人形遊びが結びついた行事だと上記でふれました。


photo AC

この厄払いは3月の最初の巳の日におこなわれており、汚れ(けがれ)を洗い流すために、また厄払いと長寿祈願のために白酒を飲んだという説があります。

もともと中国でおこなわれていたこの儀式は、中国では白酒ではなく桃香酒というお酒が飲まれていました。

白酒はアルコール度数10度前後の、れっきとした「お酒」のため、現代では、子どもも飲むことができる「甘酒」が用意されるようになりました。

白酒と甘酒はどう違う?

  • 白酒
    白酒は、焼酎やみりんにもち米や米麹を仕込んで熟成させた醪(もろみ)をすりつぶしてつくるお酒です。
    アルコール度数は10度前後、熟成には1ヶ月ほどかかる、甘みの強いお酒です。
  • 甘酒
    甘酒は、米麹かつくるものと、酒粕をつかってつくるものがあります。酒粕を原料とする甘酒はアルコールを含む「お酒」となり、米麹を原料とする甘酒は、アルコールはわずかに生じるものの1%未満のため、いわゆるソフトドリンクとなります。子どもも飲むことのできるように甘酒を用意する場合には、米麹が原料の甘酒を用意する必要があります。

雛祭りお祝いレシピ~ちらし寿司作り方~

雛祭りのちらし寿司は平安時代のなれずし(魚をご飯に漬けて発酵させたもの)に由来します。

諸説ありますが、寒い時期に仕込んだ魚が「この時期によく食べられていたものがなれずしだった」という説が有力です。

時代の流れとともに、ちらし寿司はお祝いの席で食べられる、華やかな料理となりました。

やがて、女の子のお祝いである雛祭りに、華やかなちらし寿司がよく合い、定番メニューとなっていきました。

春の基本のちらし寿司作り方

photo by Fusako Shinozaki

【材料】(4~5人前)

  • お米 2合
  • 昆布 5㎝角
  • 合わせ酢(酢60㏄・みりん30㏄・塩2g) 大さじ4

<混ぜる具>

  • 干しシイタケ(ひたひたのお水でもどしておく) 5~6個
  • 干ぴょう 30g
  • 白ごま 大さじ2
  • 玄米水あめ 大さじ3
  • しょうゆ 大さじ2
  • みりん 大さじ2

<トッピング具材>

  • お好みのお刺身(鯛・鮪など) 適量
  • 海老(背ワタを取り除いて茹でておく) 適量
  • 菜の花 4本
  • たらの芽 4個(サッと茹でたら冷水にとり、水気をよく絞る)
  • 出汁 100㏄
  • 薄口しょうゆ 小さじ1
  • みりん 小さじ1
  • 薄焼き卵(錦糸卵)
    ※上からお好みで木の芽・もみ海苔・白ごまを散らす。

【作り方】

  1. お米は洗って分30浸水。ザルに上げて水を切っておく。
  2. 炊飯器に米、水360㏄と昆布を入れ炊く。
  3. 蒸らし終わったご飯にすし酢を合わせ、すし飯をつくる。
  4. かんぴょうと干しシイタケを煮る。

    photo by Fusako Shinozaki

    ・戻しておいたシイタケの石突をとり、かんぴょうはサッと水洗い。
    ・鍋に入れ、水(戻し汁も含めて250㏄)と調味料を入れ火にかけます。
    ・沸いたら弱火にし、落し蓋をして汁が殆どなくなるまで煮たら完成。

  5. 4の干しシイタケとかんぴょうをお好みの量きざみ、すし飯と合わせ、お皿に盛る。

    photo by Fusako Shinozaki

  6. 菜の花とタラの芽は、よく絞ったあと、調味料を合わせた出汁につけておく。
  7. 軽く水気を切った⑥とお刺身、錦糸卵、海老を飾り完成。

雛祭りに「桃」の花を飾る訳

雛祭りのこの時期は二十四節気では雨水(うすい)、そして啓蟄(けいちつ)にあたります。

まだまだ寒いながらも日が長くなり、一雨ごとに春の気配を感じる頃です。
また、農作業がはじまる大事な季節でもあります。


photo AC

古来中国では不老長寿をもたらす・邪気を払うなどの神聖な力を持つ植物と考えられてきた桃。日本でも古くから厄払いなどに利用されていました。

江戸時代頃には夏に「桃葉湯」に入る習慣もありました。

桃の花を供えるのは、桃の可憐な可愛さを女の子のお祝いに当てるだけでなく、夏に実を食べ、桃の葉を肌につけるための準備でもありました。

また、大事なこの時期に悪鬼をはらい豊作を祈る気持ちも込められているのです。

先人の知恵に思いをはせながら、おいしい旬のものを頂く。

雛祭りもまた、いつものごはんとはちょっと違う、特別の日のお祝いごはんです。
 
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shinozaki fusako
日本人の和食文化を、後世に継ぐ。
人生100歳時代。”孤独“とはさよなら!
あなたの料理が大事な人のパワースポットになる。
和食が体をつくり、和食が未来を創る!
“簡単・美味しい・シンプル” 家族が飛んで帰りたくなるオウチごはん
穏(ほの香) 割烹和食プログラム

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